前回、天才マンの罠にかかり最高に苦しい殺し方で殺されそうになった鈴音！
しかし間一髪の所で彼女のラッキーが
発動し、天才マンを気絶させることに成功した！
試合上の真ん中でシンパンマンに腕を上げてもらい、笑顔の鈴音。


「おいおいあの天才に勝っちまったぜラッキーでだけどなあ」
「ラッキーだろうと勝ちは勝ち！さすがワシが見込んだヒーロー！！」
「まったくラッキーなやつだぜ…」
「ラッキー！えへへ…あっ！大変なこと忘れてた！」



そこで鈴音はとあることを思い出した。
そう、あのペンダントをまだ貰っていなかったのである
鈴音は水を大量に飲み込んでしまい意識がない天才マンに駆け寄った。


「えーっと、どこどこ？」
『おーっとラッキーマンが天才マンに駆け寄った！何をするつもりだー！？』
『おそらくとどめを刺すつもりですねーはい』
「おぉ！その役目私が変わろう！」


いきなり天才マンに駆け寄った鈴音に、会場や味方は彼女が天才マンにトドメを指すのだと勘違いをしているようだ。


「んー…あ、ここにポケット…あった〜！！」


しばらくまさぐっていると鈴音はポケットを発見し、そのポケットの中に手を入れると目当てのペンダントが中から出てきた。
そしてペンダントを取り出す際に置いていた片手で無意識のうちに天才マンの腹を押し、結果的に天才マンが飲み込んでいた水を吐き出させる結果となったのである！！


「…はっ！！私は何を……ら、ラッキーマン！？私の飲み込んだ水を吐き出させてくれたのか…？」


目を覚ました天才マンが最初に目にしたのは、背を向けた鈴音の姿。


「良かった良かった、気がついてよかったー！」
「(な、なんだと！？私が意識を取り戻したことをあんなに喜んでいる！)」


この時から彼女のラッキーはまたまた
始まっていたのであろう
高鳴る胸の音ともに鈴音の後ろ姿を見つめる天才マン。


「(ラ…ラッキーマン…何故だ、なぜお前を殺そうとした私を助けてくれたんだ…)」


天才マンが目を覚ましたことに気がついた
鈴音が振り向いた。


「あっ！天才マン大丈夫？」
「あ、あぁ…ラッキーマン、ありがとう」
「えっ？何言ってんのお礼言うのこっちじゃん！(ペンダント貰ったんだから)」
「えっ？」
「だってすっごくいい石合いだったんだもん！」
「(な、なにっ！？凄くいい試合だったから礼を言うというのか！ )」


天才マンの心に電撃が走る。
誤解が進んでいたが、鈴音の
天才マンを思いやる心は本物であった。