必死に逃げ続けた鈴音は未だに眠っている努力マンに目をつけた。


「ど、努力マン〜！！ごめん！！ちょっと助けてぇぇ！！」


努力マンにしがみつこうとした鈴音…だがその時、努力マンは勢いよく拳を繰り出し鈴音を殴り飛ばしてしまった。


「きゃあああぁぁーーっ！？」


説明すると、努力マンは長年の修行で寝ていても身を守るために、異常接近したものをぶっ飛ばす癖があるのだ…
鈴音は空中にぶっ飛ばされた。


「ガルルルル…！！ラッキーマンめどこへいきやがった！！！」


「きゃああああぁぁ！！」


一方そんなことは知らぬ天才マンは
当たりをキョロキョロと見回し鈴音を捕らえるために探していた。
その本人である鈴音がちょうど頭上から降ってきていることを知らずに…
その事に少し遅く気がついた天才マンが上を見ると…


「ぐっ！！」
「あっ、また…」


鈴音によるヒップアタック、Part2である
また文字通り尻に敷かれて倒れ込んだ…


「あの、私わざとじゃないの…」


恐る恐る…と逃げる体制のまま天才マンに声をかける鈴音、
すると天才マンがゆっくりと起き上がり後ずさる。


「ラッキーマン」
「！！…あれ？追っかけてこないの？」
「お前の尻の柔らかさが私の目を覚ましてくれた…」
「私の、ってやだえっち！！変態！！」
「え、えっち…」


天才マンの言葉に鈴音は顔を真っ赤にして叫んだ。
その言葉に少し反応はしたが天才マンは
頭を回転させ、言葉を繋げる。


「冷静に考えれば、お前の動きを止める事なんて容易いからな。しかし、私をあんな目にあわせたのはお前が初めてだ。大したもんだぜ」
「えっ？そ、そっかな？」
「そこでだ、その健闘をたたえて、このペンダントをやろう」



天才マンはポケットから月と星がモチーフになったペンダントを取り出した。
そしてそのペンダントをゆっくりと降り始める…


「えっ？」


返答しようと口を開いたその時、鈴音は急な眠気に襲われ、立ったままで眠り込んでしまった。


「ふふふ…天才が少し頭を使えばこんなもんだ。さてと、これでやっとこいつを死刑台にセットできる」


天才マンが取り出したスイッチを押すと、リングの下から金魚鉢の大きいような物が現れ、鈴音を捕まえるとその中に閉じ込め…拘束した。


「ラッキーマン！！これがお前のとっても悲惨な最後だ！！ウォータースイッチオン！！」


天才マンが手元のボタンを押すと、足元から水が出てきて彼女を静かに沈め始めた。
そんなことも知らぬ鈴音は夢の中だ、
彼女はどうなる！？