「わわっ！！って、あれ？今なにか踏んだ…？」
「あっ、雨雲発生装置が!!」


会長に背中を押された鈴音は、その勢いで雨雲どんどんくんを踏みつぶしてしまった
踏み潰された雨雲どんどんくんは煙をあげ…爆発を引き起こした。



「きゃぁぁぁぁーーっ！！」


その爆風に鈴音は吹き飛ばされ…


「ぐあっ！！」
「うぇ！？」


すぐ近くにいた天才マンの顔面にヒップアタックを決める形となった。
そのまま天才マンを文字通り尻に敷いてしまった鈴音は顔を真っ赤にして
彼から離れた。


「わわわっ！？ご、ごめんなさい！！」
『おーっと！！ここでラッキーマンちゃんによるラッキースケベが！！』
『羨ましいですねーはい』
「そんなんじゃないー！！！」


えっちな女の子だと思われてないか…と
内心心配する鈴音、
だが天才マンは自分が攻撃を受けたとい事実に宙を見上げて呆然としていた。

今まで完璧に勝ってきた自分が攻撃を受けて
しかもその様子を観客に笑われ…いじられ…


なんて屈辱！！
許せない…許せない！！許してはおけない！！

ぷつり、と彼の中で何かが切れた。



「ゆるさーーん!!!」
「わぁぁぁ！！！」
「許さん、許さん、許さん、ゆるさーーーん！！！！」



天才マンは我を失い、勢いよく立ち上がり奇声を上げながら会場中に光線を打ちまくり始めた。


「か、完全にキレてる…！」
「こうなったらお前を力づくでも動けなくしてやるー！！！」
「ひゃっ、いやぁぁぁ〜！！」
「待たんかこのアマァァァ！！」



また我を失った天才マンに怯えて鈴音が逃げ、また天才マンがそのあとを追い…会場での追いかけっこが再開された。
しかしそこはラッキーが武器の鈴音
追いかけるが会場の舞台につまづき転んだり
壁に勢いよくぶつかったりを繰り返し中々捕まらない彼女に天才マンは怒りが溜まってゆく…


「キエェェェ！！！」
「ひぃん、いやいやいやぁ〜！！」