「認定証を盗まれただとーっ!全てにおいて完璧なお前がミスを犯すなんてらしくないじゃあないか！！誰かに悪用されたらどうするつもりだ!!」
「す…すいません…」

「いいか!認定証を取り返さなければお前をヒーロー協会から破門だ!!」



その言葉に、一気に天才マンは奈落に落とされた。
エリートである自分が…破門だなんて…！！
その後協会を飛び出し、必死に認定証を探した。
だが宇宙は広い…突然見つからずボロボロの状態で宇宙をさまよっていた天才マンは
1軒のおでん屋台を見つけ、そこで焼酎を浴びるように呑んだ。
現実から逃げるかのように…


「お客さん何があったか走らねーがそんなに飲んじゃー体に毒ですぜ」
「うるせー！もう一杯つげ！！…会長の馬鹿野郎ー！！」
「そうだ会長はバカヤローだ」
「あ、あんたは…？」


いつの間にか後ろにいた黒装束の男
この男こそがよっちゃんであり…この日から
天才マンは”ヒーロー”から”悪”に染まったのだった…

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「…と、言うわけだよっちゃんの言うとおり、そもそも天才の私があんたなんかの下にいたのが間違いだったのさ。私は誰の指図も受けない!天才だからな!そして私は二人の人物に復讐することに誓った。もちろん一人は私に挫折を味わわせてくれたアンタだ!!」


指を刺された会長はたしろぎ脅えた。


あの時の屈辱は忘れない。ラッキーマンをあっさりと倒した後、じわじわと苦しめて殺してやる…。そしてもう一人は私の認定証を奪って今頃どこかでのうのうとヒーローしている盗っ人野郎だ!!こいつだけは許せん!すべてがこいつのせいだからな…必ず見つけ出し、この天才が編み出した最高に苦しい殺し方で殺してやる!!」
「やっ、あっさりと…！？」


びくりと跳ねて鈴音は怯えた。
勇気を振り絞ろうとするが、どうしても…
自信が湧いてこない…



「(天才のあみ出した最高に苦しい殺し方ってなんなんだろ…盗んだのが私でなくてよかった)」
「(私…ちょっと、勝てない気がして、きたな…)」

「さーっ、始めようぜ」
「は、はじめ！！」
「頑張ってくれー！ラッキーマンちゃんー！！」
「きゃっ…！！」


そこで天才マンは、相手であるラッキーマン…もとい目の前の少女が脅えていることに気がついた。