｢とは言われたもののやっぱ少し、怖いなぁ・・・・｣

｢キャァァァァア！｣

｢！！｣

カマキリ星人の方を見ると、みっちゃんが食べられそうになっていた。

｢んなこといってる暇ないっ！とりあえず
えーと・・・

き、今日も元気だ、らっきょがうまい！｣


らっきょづけを口にいれたとたん、まぶしい光が鈴音を包んだ。


｢実力はないが、ついてついてつきまくる宇宙一ラッキーな正義の味方！ラッキーマン！ただいま参上！

・・・・あれ？なんかおじさんのカッコと違う？｣


元祖ラッキーマンのコスチュームは全身タイツのようだったが、鈴音のカッコは違った。

黄色いジャケットに白いショートパンツに白い手袋、ブーツ、そしてノースリーブで、大きく大吉とかかれたシャツ、
ラッキー星のワッペンがつけられてあるサンバイザーだった。


｢ご説明しましょう！なぜ元祖ラッキーマンの格好と違うのかと言うと、鈴音が動きやすい格好にしたからである！｣


｢そっかー。って！そんなことしてる暇はない！みっちゃん助けなきゃ！｣


｢ちょっと待ちなさいそこのカマキリ星人！｣

｢あ！？｣

｢ラッキー！クッキー！歯磨きー！
ラッキーマン、ただいま参上！その子の手を離しなさい！

・・・・・・ねぇラッキー星！どうやって戦うの？｣

｢お前の武器はそのラッキーだ。ラッキーでなんとかなーる！｣　


｢そうなの？ならラッキービームッ！｣

そう言い、ダブルピースをしてそれを
額につけると、ビームがでた。
だが。

｢ばーか、当たってねぇよ！｣

ビームは素通りした。

｢えっ、そんなー！｣

だが、そこはラッキーマン。
運よくビームがカーブミラーに辺り、反射しカマキリ星人に当たった。

｢あんぎゃ！？｣

｢あっ、ラッキー！｣


その隙に、みっちゃんは逃げ出した。


｢ラッキーマンさん、助けてくれてありがとうー！｣

｢ぉわあ！？｣


みっちゃんは、鈴音に飛び付いた。


｢見代、もう少しこのままでいたい・・・｣

｢へ、え？｣


みっちゃんは鈴音から離れたがらない。
さてどうしたものかと考えながら、前を見ると今にもビームを放ちそうなカマキリ星人の姿が！

｢！みっちゃん、ちょっとごめん！｣

｢きゃ！？｣


鈴音は、みっちゃんを押し倒した。
その瞬間、鈴音の背中の上をビームが通過していった。


｢ふぇぇ、あぶなかった・・・｣

##NAME##は、安心のため息をついた。

｢あの光線から私を守るために押し倒してくれたのね！ありがとう、ラッキー様！｣

｢え、あ、どういたしまして！｣


#NAME1#は、みっちゃんを離すとカマキリ星人に立ち直る。


｢いくよ！カマキリ星人！｣

｢な、なんだ？この自信は！｣

｢ラッキー、キック！｣

キックはやっぱりヘロヘロのキックだった。

｢パワーは無さそうだけどなんらかのラッキーでいたい目に遭うに違いない！一先ずにーげよっ！｣

カマキリ星人は鈴音のキックを避けた。

｢あっ！ずるーい！｣

｢へへへ、ラッキー！｣

だがそこはラッキーマン。
カマキリ星人が逃げた先には・・・・

｢あ、ジャイアント馬場が歩いてる。｣

｢ぐきゃ！？｣

ジャイアント馬場が歩いており、
カマキリ星人はジャイアント馬場の
蹴りをくらった。

｢はー、とにかくラッキーなことはたしかだ！やー、凄いわラッキーマン！ラッキーでなんとかなってる！｣