勝利マンは努力マンにとって自慢の兄であり目標だった。
少年武闘会ではいつも優勝していたし
不良に絡まれたらいつも助けに来てくれた
思い出せば、勝利マンに守られていたり助けて貰っていたことは沢山あった

勝利マンの背中をいつも見ていた
強い兄に憧れ優しい兄が大好きだった
そして自分もいつかはーーー


「(しかし、なぜあの時！！)」


「こいつ狂気を持っているぞ審判見てくれー！」
「努力マン凶器所持により反則負け！」
「けしからん！努力マンお前から以後200年間ヒーローになる権利を剥奪する！」




「(なぜなんだ兄さん…兄さんならあんなことしなくても私に勝てたはずなんだ…)」

「いくぞ勝利マン！！死ねーーーっ！！！」


ふらふらの勝利マンにパワーマンと鋼鉄マンの容赦ない攻撃が襲う、
勝利マンの足に向かい鋼鉄マンを振り下ろし、勝利マンは足に大きなダメージを負いその場に尻もちを着いた。


「ぐぁぁっ‥！！」
「ふふふこれでお前はもう動けない！」


勝利マンはなんとか立ち上がろうと試みるが、それでも両足からの出血と痛みにより立てない。


「ああっ！！両足を！」
「わ、わざとだ‥まず動きを止めて置いて確実にトドメを指すつもりなんだ！こ‥殺される！」


シンパンマンが勝利マンに駆け寄り呼びかける。


「勝利マン、もう無理だ!ギブアップしろ!!勝負はついた、ヒーローチームはまだ3人も残っているんだぞ!」
「ま…まだだ、まだ…戦う！」
「兄さんやめろ！！あいつらとは私が戦う！」


その姿に辛抱ならぬと努力マンが声を張り上げる。


「聞こえねーなぁ…」
「もう動く事もできないじゃないか!!勝てっこない!!殺されるだけだ!!」
「うるせーーーっ!!いいか努力!!お前には絶対回さん!!!!」