勝利マンが駆けつけた時‥
数少ない星の者は殺されていた
もちろんその犯人である悪人は
倒したのだが‥
勝利マンは生き残りが居ないかと
星を歩いてまわった



「‥‥‥‥やっぱりどこにも‥」



オギャア‥オギャア‥‥‥



「ん？」




その時、ふと赤ん坊の泣き声が聞こえてきた
どこから聞こえてくるのかと勝利マンは
その声を辿って歩いてゆくと
不自然に地面にかけられた布の下から
聞こえてきた、その布をはぐと‥




「オギャア！！オギャア！！」
「！！‥‥生き残りはこの子だけか」



大きめに掘られた穴の中に赤ん坊がいた
どうやらこの子の親がここに隠したお陰で
この子は助かったらしい、勝利マンは
その赤ちゃんを抱き上げた



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



「そう言うことか‥‥‥」
「‥その子の親は残念だったな」
「とにかく兄さん‥疲れたでしょう？
休んだらどうです？」
「いや、この子をヒーロー協会の施設に預けてから」
「それは私がやりますから、ね？」
「‥すまねぇな」



勝利マンはその言葉に甘える事にして
友情マンに赤ちゃんを預けると
自分の寮の部屋へと戻っていき
友情マンは施設へ向かっていった



「‥天才‥勝利マン、大丈夫かなぁ」
「‥勝利マンならば大丈夫さ、この天才には分かる‥」



これが彼、勝利マンと‥赤子の出会いだった
そしてこれが「家族」の出会いだった‥