あっという間にマフィアマンを
消し去った友情マンにアサシンマンは
唖然として彼の後ろ姿を見ていた
友情マンの姿が鬼の姿から
元の姿に戻ると‥友情マンはアサシンマン
の元へと歩いてゆく



「‥‥‥」
「友情マン、その‥」



黙って拘束具を壊して自由にしてくれた
友情マン‥だがその沈黙に耐えきれず
アサシンマンが声をかける、と友情マンは‥‥



「‥‥‥‥アサシンマン」
「なん‥‥‥だ‥‥ぁ！？！？」



心配げに見上げていたアサシンマンを
正面から抱きしめ、アサシンマンは
初めて友情マンから抱きしめられて
ボンっ！！と顔を赤くして彼の横顔を見た



「ゆ、ゆゆゆ友情マン‥！？あの、その」
「‥‥これで君は、自由だ‥もう過去に囚われることもない」
「！」



そのままアサシンマンを抱きしめたまま
友情マンはゆっくりと語り出す



「‥‥マフィアマンが押し寄せて来たのは
君のせいじゃない、だから私なんて事
言わないでくれ‥殺すならば自分を
だなんてこと言わないでくれ‥‥」



そして友情マンは、自分の想いを告白
する事に決め‥‥一息入れて言葉を紡ぐ



「君が死んだら1番悲しいのは私だ」
「‥え？」
「‥‥今まで恥ずかしかったから君の
事を避けていた、正面からこられたこと‥
なかったから照れくさかったんだ、だけど今なら言える‥‥」



体を離して、友情マンは真っ直ぐに
アサシンマンの紅白の瞳を見つめて、告げた




「アサシンマン







君が好きだ、愛してる」



「‥‥‥！！」




頬はまるでその太陽のように赤く‥
その言葉を聞いたアサシンマンは
目からまた涙を流して頬を染め
心底嬉しそうに返した



「‥ほ、本当か‥？ほんと、に私が好きだって‥？」
「本当だよ」
「‥‥う、嬉しい‥‥！！嬉しい、友情マン！！」


「だからさ‥‥君のプロポーズ受けるよ、結婚しよう」



指輪、ここにないけど‥と笑った友情マンの
首元にアサシンマンは勢いよく抱きついた



「‥はい！！私の事、嫁にしてくれ！！」
「うん、うん‥」



抱きついてきたアサシンマンを友情マンは
きつく抱きしめ返し‥抱きしめ合う二人
そしてふと体を離して顔の距離が
近づいた‥その時




「友情ォ！！！加勢に来てやった‥あ」
「友情マン！！大丈夫ガ、ル‥‥あ」
「友情マン！！アサシンマン大丈‥‥ありゃ‥」
「「あっ‥」」




あと数センチ、という所で
鈴音や一匹狼マン勝利マン
と言ったNAINAIのメンバーが到着し
あと数センチでのキス未遂現場を
見られてしまった
その現場を見た仲間たちはニヤニヤしたり
真っ赤になったりしながらも‥



「「お邪魔しましたーどうぞどうぞ続きを」」
「どうぞどうぞ、じゃないだろぉぉ！！
兄さん！！会長！！なんですかそのカメラ！！」
「撮ろうとか思ってねぇから大丈夫大丈夫」
「撮ろうとしてただろ貴様ら！！」



ぎゃあぎゃあと騒ぐ友情マンとアサシンマン
そして仲間たちを見ながら天才マンと鈴音は
お互いに顔を合わせると笑いあった


「良かったね！」
「あぁ」