「貴様は友情マンに倒されたはずだ！何故！！」
「何故だと？‥私は死ぬ寸前まで
痛めつけられたが生きていたのだよ‥
そして長い間体を改造し、今ここに
復活したばかりの私は！！忌まわしき男
に復讐するために来た迄だ！！」
「忌まわしき男‥‥‥‥！？」



ニヤリ、と笑い手に持っている仕込み杖
をカツン！！と鳴らして高らかに叫んだ



「そうだ！！その男の名は友情マン！！
私の組織を潰して、野望を壊したあいつ
を私は許せん！！あの男に生きていられると
腹が立つのだ！！だから今ここで殺す！！！」

「っ‥！！」



そう、マフィアマンは友情マンを
殺すためにやってきたのだ‥‥‥
復讐をするために！！



「それで何故私の事を攫った！！」
「何故だと？‥ふふ、何も気がついていなかったのか？アサシンマン」
「なに‥？」
「私が来れたのはな？お前のおかげなんだ」
「！？」


すっ、と杖の先をアサシンマンに向けた



「お前の耳に着いているアンテナがあるだろう？それはな‥お前がいつ逃げても
捕えられるようにと私が後からお前に
取り付けておいた発信機＆盗聴器アンテナなんだよ」

「っ！？」
「お前が愚かにも友情マンに会いに行ったおかげで私はここに来れた！！
感謝するぞアサシンマン！！さすがは
私の愚かな道具、ははははは！！」
「っあ‥あぁ‥！！」


なぜ彼がここにいるのか
それは自分がここへ来てしまったから
だという残酷な事実にアサシンマンは
涙を溜めて真っ青な顔で震えた
あぁ、自分のせいで‥！！



「わ、わたしの‥せいで‥‥！！」
「そして友情マンを殺した暁にはお前も殺す
使えん道具はいらん！！好いている男
と殺してやるのだ‥私の慈悲に感謝しろ」
「‥‥‥わ‥」
「んん？」



きっ、と涙を貯めたままで睨みつけて
アサシンマンは高らかに叫んだ



「殺すならば、私だけにしろ！！
友情マンは関係ない！！第一！
私が、勝手に追いかけているだけだ！！
友情マンがここに来るわけ‥ない‥！」



涙が一筋流れ、アサシンマンは俯いた



「恋人でも、なんでもないんだから‥！！」


犠牲になるのは自分だけでいい
だから‥‥愛するあなたには生きていて欲しい
アサシンマンは、そう願った


友情マンが助けにこないことを‥