「‥アサシンマン？」
「さっき声が‥‥ガル？」


アサシンマンの声が聞こえて振り向いた
友情マンと一匹狼マン‥
だがそこに彼女はおらず、辺りを見回し
彼女の姿を探すと、路地の方に何か
落ちていることに気がついた


「友情マン、路地になんか落ちてるガル」
「え？‥‥‥！！これはアサシンマンの！、とこの紙は‥‥っ！？」


そこに落ちていたのはアサシンマンが
額にかけていたサングラス
それを拾い上げ‥隣に落ちていた
紙にも目線をやり拾い上げる
四つ折りにされたその紙を広げた
友情マンの表情は一変した

そこに書かれていたのは‥‥




〖友情マンへ次ぐ

アサシンマンは預かった
返して欲しくば誰にも伝えずに
たった一人でヒーロー星廃工場
へと来ることだ

マフィアマン〗



ぐしゃり、とその紙を握りつぶし
怒りに顔を歪め…小さく深呼吸をする
後ろから心配げに一匹狼マンが声をかける



「…ガル、友情マン‥？」
「ん？あーなんでもない！！‥ちょっと私ひとりで行かなきゃ行けない用事が出来たから、先にいっててくれないかな？」
「用事、？」
「アサシンマンには後で返しておくからさ！！じゃあ！！」
「！友情マン！」


ぐしゃ、と紙を握り丸めると放り投げて
笑顔を浮かべてはいたが急いだ様子で
飛んで行った友情マンへ伸ばした手は
空振りし、一匹狼マンはその姿を
見送った後にその紙に目線をやった



「‥‥‥何が書いてたガル‥‥‥‥！！」



その内容を見た一匹狼マンは
何故友情マンがあんなに急いでいたかを
理解し、急いでヒーロー協会へと
戻って行った‥自体を知らせるために‥



「(友情マン！！)」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ヒーロー星廃工場‥
アサシンマンは固く閉じていた眼を開け‥
腕を動かそう、としたが動かないのに
気が付き意識をはっきりと覚醒させた



「っ、！？これは‥！」
「久しいなアサシンマン」
「！！誰だ！！」


アサシンマンの体は鉄の拘束具で
柱に縛られており動けなくされていた
そして遠くが見えないほどの暗い倉庫の
奥から声が聞こえ、声をはりあげた



「誰だはないだろう？‥一応お前を育ててやったのに‥」
「！！お、まえ‥‥マフィアマン！！」



目の前にいたのは‥アサシンマンを
道具として育てたマフィアのボス
マフィアマンであった‥‥