アサシンマンが来てから2ヶ月がたち…
星奈と天城の2人はよく遊んでくれる
アサシンマンにすっかり懐いていた
鈴音もアサシンマンと
仲良くなり友情マンとの恋を
応援していた…



「ラッキーちゃん、料理教えてくれてありがとうな！ふふ、胃袋を掴んでこそ女だ…」
「いーえ、こういう時は遠慮なく頼ってよ」
「私もお前たち夫婦のようになりたいからな、もっとアピールしていくつもりだ！！」


鈴音はそんなアサシンマンに
気になったことを聞くことにした…
それは…



「ね、アサシンマン」
「ん？」
「アサシンマンと友情マンの出会いもっと詳しく聞きたいなって思ってさ…ほら、
助けられたとか言ってたから…」
「…そうだな、あれはかれこれ100年前…」



目を瞑り…アサシンマンは昔の事を
話し出した…あれは100年前の事だった

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アサシンマンに両親の記憶は無い
生まれてすぐ両親は事故で死亡し…
ゆく所が無くなった彼女を拾ったのが
マフィアマンという悪人が率いる
宇宙マフィアであった…


「お前をアサシンマンと名付ける、
せいぜい私の為に役に立つアサシンになる事だな」


アサシンマンは生まれて物心がついて
直ぐに殺し屋としての知識や殺しの技術
等を叩き込まれ続け…ミスをすれば
食事も与えられずに殴られ蹴られ…
地獄のような日々だった…だが
長く続けば麻痺して慣れてしまい…


「（これが私の生きる道、これが当たり前なんだ…）」


テレビや窓に移る楽しそうな子供を
羨ましいと思ったことはあった
だがこれが自分の生きる道と
幼い頃より思い続けて……心を殺してきた

そして彼女が人間で言えば6歳になれば
初仕事を任せられた 標的はかの有名な
資産家の宇宙人であったがアサシンマンは
いとも容易く銃で撃ち抜き殺したが…
彼女の心には何も浮かばなかった
だが、その代わりに浮かんだのは…



「（私はこのまま殺し屋として生を終えるんだろうな）」

「（…むなしい）」



人生に何も光がない虚しさだった