アサシンマンが事務員としてやって来てから
早1ヶ月ほどがたった…元々アサシンとして
育てられていた彼女は頭脳も戦闘能力も
優れておりヒーロー教会で活躍していた


「会長、資料全て完成しました」
「お、ありがとうアサシンマン〜助かるよ」


資料を会長に渡し一段落したアサシンマン
その様子を鈴音と天才マンが
子供達に構ってやりながらみていた



「アサシンマン一生懸命だねー、すっかり馴染んできたみたい」
「ふっ、ヒーロー協会には事務ができる者が少ないからな…アサシンマンの存在は大きいだろう……あっ、おいこら椅子の上に立つな」
「んー、やーや」
「やーじゃないよ、落ちたら痛い痛いするよ？」
「やめるー」
「よしよし…あ、おいこら天城、ティッシュイタズラするな」



椅子の上に土足で立っていた星奈を
窘めてやめさせる鈴音
そして天城に目を向けると
ティッシュを出してイタズラをしていたので
天才マンが抱っこをしてやめさせた



「ぱぱあのねー、ふわふわしててちもちーのこれー」
「うんそうだな、でも出して遊ぶのは良くないぞ」
「はぁいー」

「……」


その様子を見ていたアサシンマンは
目を瞑り妄想をし始める…



「…私と友情マンも……」



頭の中で彼との将来を描く…
まずはプロポーズを受けて…
素敵な式場で結婚式をして…
そして彼との子供を、と妄想して
アサシンマンは顔を真っ赤にして
体をくねらせて照れた。



「ヤダヤダ恥ずかしいぞ！！でもいつか現実に…」
「？何をしているんだ…アサシンマンは」
「気にしないでー」



鈴音はアサシンマンの考えている
事がわかったのか微笑ましげに娘を
抱っこしながら見ており…そして
そんなアサシンマンを見る影がもうひとつ



「……うーん」



それは、絶賛アサシンマンに
妄想されている友情マンであった



「…なんで私なんだろう」



彼女のような可愛くも一途な子が
なんで自分にぞっこんなんだろうと
理解出来ずに悩む友情マン



「（いやぁでも…悪い気はしないけど…
実は兄さん目当てーとかないよなぁ…？）」



昔に一回あったし、と心の中で
呟いてまた悩む…



「だがいつまでもどっちつかずなのは感心しないぞ友情マン、自分が彼女とどうありたいのかの答えを見つけることだ」

「…どうありたいか…かぁ」