「あんなガツガツ行かれても…困るけど……嫌いじゃないんだよなぁ……」
「…友情マン」


窓枠に真っ赤になった顔を突っ伏して
友情マンはぶつぶつと呟く
その姿をいつも一緒の一匹狼マンが声をかける


「？どしたの一匹狼マン」
「友情マンは…アサシンマンを好きガル？」
「へ！？！？！？い、あー…可愛いとは思う、けどね？でもあのー…」
「詳しく聞かせてはくれないかな」
「「！」」


その時、ちょうど後を追いかけてきた
天才マンが後ろから声をかけてきた
振り向く2人。


「天才マン…！」
「恋愛相談なら乗ろうか？お前がかつて私にしてくれたように」
「…ンー…」


友情マンはもじもじとした仕草を
見せた後に黙って頷き、ポツリポツリと
語り始めた


「……初めてなんだよ、あんなふうに女の子に迫られたの…兄さんの役目だったから…あぁいうの」
「うん、」
「…それに…せっかく普通の女の子としてすごせてたんたらそのまま普通の男性と結婚して幸せになった方が、と思ってさ…
危険が伴うヒーローをやってる私よりもさ」
「…なるほど」


話を聞き終えた天才マンは
気になったことを友情マンに聞いた


「で、結局お前はアサシンマンのことをどう思っているんだ」
「………わからない」
「そうか」


話を聞き終えると天才マンは
背中を向け、ひとつ言葉を送る


「だがいつまでもどっちつかずなのは感心しないぞ友情マン、自分が彼女とどうありたいのかの答えを見つけることだ」
「…だよねぇ…ありがと」
「なに、あの時の恋愛相談の狩りを返せたなら良かった」


そして天才マンは友情マンと一匹狼マンを
残して去っていった

…………………………………………………………………………………

「天才マン、友情マンの所に行ってるのかな？……恋愛相談でもしてるのかなぁ」
「友情マーン？どこだ？」
「ありゃ？」


天才マンを探していた鈴音は
向かいからアサシンマンが歩いてくるのを
見て彼女に目線を送り立ち止まる



「！ラッキーちゃん」
「アサシンマン…あれ？それお弁当？」
「あぁそうだ、友情マンの胃袋を掴んでハートもゲットだ！」



頬を赤く染めてモジモジとさせながらも
嬉しそうに、恥ずかしげにするアサシンマンは
まさに恋する乙女である
そんな様子に鈴音は微笑ましげに笑う



「友情マンのこと、大好きなんだね」
「あぁもちろんだ、彼は…私に改心する
きっかけをくれて…人生に光をくれた人なんだ」



その名の通りアサシンとして育てられてきた
普通に生きることも許されなかった
だが、そんな人生を壊して光を注いで
くれたのは…友情マンだった


「だから、彼に尽くすと決めたんだ…
だから私は頑張るんだ、好きな人と一緒になりたいから」


そしてお弁当を見せてにっこり！と笑った



「だからまずは家事と料理ができる女と
言うことを友情マンに教えるのさ！！」


そんな思いを聞かされては
応援するしかなかろう、と鈴音は
アサシンマンに微笑みかけた



「頑張って！アサシンマン！応援する！！」
「ありがとう！！いつか私も…天才マンとラッキーちゃんのようにラブラブ夫婦になるぞ！！」


えいえいおー！！と2人の女の子の
声が響いた。