朝から友情マンの首元に抱きつく
アサシンマンを真っ赤な顔で
離れさせようとしている友情マン…


「友情マン、これから私は事務員としてお前を支えていくぞ…！そしてあわゆくば
妻として…な…」
「気が早いしそんな関係じゃないじゃん！？」


容姿が整っているアサシンマンを拒む
友情マンに男のロ・マンと言った
他のヒーローは首を傾げる



「しかし意外だなぁ…友情マン、アサシンマンみたいな美人に攻められたらすぐOKしそうなのに」
「ねー」
「い、いやあのねー…」


ちら、と友情マンは傍のアサシンマンを
見ると赤い顔で目線をそらす



「（たしかに可愛いし…美人だけど…でも………）」


友情マンがアサシンマンを拒むのには
きちんとした理由があった
それは…



「（……せっかく悪から足を洗って普通の女の子になったのにヒーローとして…
いつか、危険な場所へ戦いに出るかもしれない私と一緒にいたら）」



いつか彼女にも火の粉がかかるのでは
ないか、と友情マンはそれを心配していたのだ



「だ、だいたいねぇ……私よりも顔いい男なんて周りにいるでしょ？私のどこがいいのさ！！」
「どこが？…うーん」


アサシンマンは少し考えると…
ぱっ！と顔を明るくさせて答えた



「お前の全部が好きだ！！」
「ぜ、んぶぅ…！？」
「容姿も性格も声も…全部好きだぞ？
他の男なんて月とスッポンだ！！もちろん友情マンが月だ」
「ぜん………ぶ…ぅ…？」



その答えを聞いた友情マンは顔を真っ赤に
させてどこぞへと立ち去っていき…



「決まったぞ！！」
「あらま…」
「アサシンマン、本当に友情マンが好きなんだなぁ」
「でもよー、もしも友情マンが結婚するってなったらアサシンマンは勝利マンの妹で努力マンの姉ってことになるぞ」
「あ、ホントじゃん」



一同は努力マンと勝利マンに目線をやり
目線を浴びる2人は……少し考えた後に答えた



「私は彼女が兄さんと結婚して姉になっても大丈夫だと思います！！兄さんと両思いになろうと努力をするアサシンマンに感動しましたーーーっ！！」
「努力マンがまた努力に反応してる…勝利マンは？」
「あ？俺？………友情を一途に見るってんならいいんじゃねぇの、あとは友情の気持ち次第だな」



勝利マンと努力マンのアサシンマンへの
好感度は悪くないようだが…？


「……ふ」


友情マンが去っていった後をじっと
見ていた天才マンは、腰を上げて
友情マンを追いかけていった