その美女はキョロキョロと辺りを見回して
いたがとある人物を見つけるとぱぁっ！！
と顔色を明るくさせてその人物の元へ
勢いよく走ってくると……




「会いたかった！！友情マンーーーー！！！！」



ドーーーン！！！！



「ぐぇっ！？」



友情マンに勢いよく抱きつき
友情マンは椅子ごとびっくり返り
頭を打って目を回す
その様子に呆然…としていたが
現実へもどってくると友情マンに
まくし立てる



「ゆ、ゆゆゆゆ友情マン！？なんだその美女は！？」
「なんで友情マンに抱きつくんだ！？彼女！？ガールフレンド！？」
「何ーーーーー！？！？天才マンとラッキーちゃんに続いてまた春が！？許せん！！」



倒れている友情マンに抱きつき頬を擦り寄せ嬉しそうに
微笑むその美女に勝利マンがその美女の
肩を掴むとその美女に問う。



「おいお前何もんだよ、とりあえずうちの弟の上から退けっつーの」
「む！？なんだ私たちの仲にケチをつける気か！？」
「ケチつけるも何もお前、」


そもそもお前誰だ！！
そう言いたい勝利マンは青筋を浮かばせて
美女に叫びそうになるが次の発言で
驚くことになった




「心から愛する婚約者に抱きついて何が悪い！！！」



ぴし、と空気が固まり美女の言葉が
脳内でエコーでループ再生された…

…今なんと言った？

こんにゃく…？こんやく…？婚約者…？




「「何ぃぃーー！？！？こ、こ、こ、婚約者ぁぁぁぁーーーー！？！？」」



ヒーローたちの驚きの叫び声は
ヒーロー協会本部を揺らし轟かせた
その叫び声で目を回していた友情マンは
やっと意識を取り戻し何がなんやら、と
言った様子で辺りを見回し…抱きついている美女を見る



「……え、なに？なにごと？君誰、なんで私に抱きついてんの？」

「友情！！！！」
「友情兄さん！！！」
「えっ？なに？勝利兄さんに努力」



ぼーっとした様子で兄と弟を見上げる友情マン
勝利マンと努力マンの表情は驚愕と焦りの表情であり…



「友情兄さん！！！いつの間に婚約者ができたんですか！？」
「テメェ友情！！婚約者ができたならなんで言わねぇ！！！！」

「……はい？」



ぴた、と固まると………今度は友情マンが叫んだ



「はいいぃぃぃ！？！？婚約者！？！？」