星奈と天城が生まれて時はたち…
赤ちゃんだった2人はたっちが
出来るようになりよちよち歩きで
歩き回り、舌っ足らずで言葉が話せる
ようになり可愛い盛りになり両親
である鈴音と天才マンはもうメロメロである



「せーちゃん！あっくん！いい子にしてたかな〜！？」
「星奈！！天城！！」
「！まぁま〜！ぱぁぱ〜！」
「おかーり！！」


笑ってちっちゃなお手手を伸ばしながら
よちよちと天才と鈴音の元へと
歩いてそれぞれ両親の足へと抱きつく
そんな様子にたまらなくなり
娘、息子を抱き上げて頬擦りをした



「ただーいま！！うー可愛い！！」
「せーちゃんいーこしてたー！」
「いいこーっ！！」
「そうかそうか、いい子にしてたかさすが私の子…！」
「いやーデレデレですね」
「そりゃあそうだよ！自分の子って可愛いもの！」



ヒーロー協会本部に託児室が出来てから
星奈と天城も本部へ預かれるようになり
一緒に居れるようになったので便利になった
それに他のヒーローたちも双子の世話を
してくれたり遊んでくれたりとしてくれている
ので星奈と天城はヒーローたちに懐いた



「板に付いてきたね、お父さんとお母さんが」
「えへ、そうかな？ありがとうー！」
「しかし結婚に子育てかぁー…私たちが結婚することになるのはいつになるのかな」
「言うなよ友情マン…」


和やかに話すヒーローたちだが
この会話が伏線になるとは…
今の彼らは思ってもみなかったのである
その時、使者が会長の元へ歩いてきた



「会長、お客様です」
「ん？お客？わし？」
「いいえ、会長にではなく……」


使者がそう言いかけたその時、
けたたましいヒールの音が聞こえてきて
ドアが大きく開かれた



バァン！！！！



「わぁ！？びっくりした！！」
「うぉっ！誰………あ？」
「おぉ！！可愛い！！」
「セクシーな格好じゃ、ねぇの？へへ…」



ドアが大きく開かれたその先に立っていた
人物をしてそれぞれ反応を示した。
そこに立っていたのは上がビキニのような
露出の高いコスチュームに、下は
ショートパンツにウエストポーチを付けた
紫の髪の美女だったからだ



「えっと…誰？」
「……！！いた！！！」