それから神才マンはヒーロー活動の
合間を見て鬼才の元へと通い続けた
容姿も心も美しい神才マンに
鬼才自身も心を惹かれて
2人はお互いに惹かれあった



「…神才マンさん、私はピアノしか取り柄のない女です……体も弱くて…あなたならもっと相応しい女性に出会えるはずなのに、どうして私に会いに来てくれるんですか？」
「それはね、私が君に会いたいからさ…
ダメかい？」
「…………だ、めではありません…」



草原に2人腰をかけて話す
顔を真っ赤にして俯く鬼才に神才マンは
愛おしげにその金髪の髪を撫でて
肩を抱き寄せた。



「…鬼才、私は君とずっと一緒にいたいんだ……日々宇宙を飛び回っている私だが…」



そこでポケットからひとつのリングケースを
取り出して彼女に差し出した



「…私の妻となってくれるかい？鬼才」
「…え？あ………！！」



差し出された指輪に鬼才は一瞬
止まったがぼろぼろと涙を零して
神才マンに抱きついた。



「嬉し、嬉しい………！！神才マンさん、私を…選んでくれるんですか…？」
「君以外、興味ない」
「私も…私もあなたしか、見えていません…！！私を、おそばに置いてください…！」
「もちろんさ」



そして神才マンと鬼才の影は重なる…
こうして2人は夫婦となったのだった…
この幸せは続く、そう思いたかった…