200数万年前に神才マンは生を受けて産まれた
赤子の頃より美しかった彼は
街の人から、両親から愛を受けて
すくすくと育った‥
そんな彼がヒーローを目指すわけになったのは
人間年齢で例えれば6才の頃であった‥
星に迫ってきた宇宙人をその齢にして
倒し、退散させたことで自分の力に
気が付き‥そしてすべきことに気がついた



「私がやるべき事、それは宇宙を飛びまわり悪を殲滅し平和を守る事だ」



幼い年齢にしてそれが使命だと確信した
彼はすくすくと育ち人間年齢で例えれば
齢18才になった時、故郷の星に
別れを告げて飛び上がり‥
宇宙を飛び回って悪を倒すことにしたのだ



「神才マン、本当に行くのかい‥？」
「止めないでくれ、今の悪で満ちた宇宙を平和にするために私は行くんだ‥誰かがやらなければいけないんだ」
「‥神才マン、」
「それまでしばしの別れ！！」



故郷の星に別れを告げて神才マンは
飛び立った‥
その頃の宇宙は荒れていて‥
悪い宇宙人に侵略されている
星なんてあちこちにあったのだ
まず目に付いたのは悲鳴が響く星‥



「そこまでだ、悪党ども！！」
「あぁ！？誰だ！」
「私の名は神才マン、今日より宇宙を救うために動くヒーローとなる物だ！！」


そんな神才マンは悪党は鼻で笑う



「ヒーローだァ？そんなもんがなんの役に立つ！！」
「‥お前はどうやら改心の余地がないらしい、ならば！！」



額の月を輝かせると‥





「”カミノサバキ！！！”」
「ギャピ！！！」



あっという間に消し去った
影で見ていた住人は恐る恐ると
行った様子で出てきて今の場面を
目に焼き付けて信じられないといった
様子で神才マンを見た


「‥き、消えた？」
「‥僕たちは‥開放されたのか‥？」


そんな住人たちに神才マンは
笑顔で手をさし伸ばした



「今日から君たちは自由だ！！」



そんな神才マンに‥住人達は
涙を流して喜んだ



「じ‥自由だ！！僕たちは自由だ！！」
「ありがとう！！ありがとう、ヒーロー！！」


ヒーロー
彼がそう呼ばれる事となったのは‥
これが最初であった