「うー、ん…いい天気！」



鈴音が妊娠して数ヶ月
出産日が近づきお腹は大きくなった
…そう、もうすぐでこの子達に会えるのだと
嬉しく思う



「そろそろ生まれるんだよね、楽しみ…」



出産には傷みも総ずるが…
我が子に会えるのだと思えば
何でもなかった…愛おしげに
お腹を撫でていると…










パチン






何かがはじける音が響いた。





「えっ、！？なに………いっ！？痛っ！！」



その音が聞こえると共に腹に走った激痛
これほどまでにない激痛に学生時代の
保健体育を思い出した。


「も、しかして陣痛！？…いたた…！て、天才に連絡…！」



痛みに耐えながらも鈴音は
携帯を手に取ると震える手で
天才マンへと連絡を入れる
コールの後に天才マンが出た。




『どうした、鈴音』
「て、天才！！じ、陣痛…始まっちゃっ、て、産まれそ、」
『何っ！？わ、わかった今行くから！！救急車呼べ！！分かったな！？』
「う、うん」


通話を終えると今度は救急車に
連絡をして…救急車に運ばれ鈴音は
産婦人科へと運ばれた

…………………………………………………………………………………

一方電話を切った天才マンは
焦りの気持ちと共に歓喜と興奮の
思いで体が震え、体を抑えるようにした。



「つ、ついに産まれる…！私と鈴音の、！」
「どうした天才マン？」
「か、会長！！今すぐ早退させてください！！も、もう、」
「えっ！？産まれるのか！？」



こくこく、と頷くと会長は
ワタワタとあわて始める




「な、なら早く行ってあげてくれ！！！ど、どこの産婦人科だ、あぁえっと！！」
「産婦人科は分かってます！では、行ってきます！！」



天才マンは飛び出すと真っ先に
産婦人科へと向かい飛んで行った…
我が子の元へ、妻の元へ…



「あぁ、どんな子達なんだろう、楽しみで仕方ないよ」



お父さんはここにいるよ
出ておいで…