そしてリビングへ向い夕食を
取ると、天才マンはどこからともなく
大荷物を置き‥鈴音は
目を丸くさせた


「て、天才？何その荷物」
「全部この子達のものとお前のマタニティ用品だ」
「え！？全部！？」


目の前の大荷物が全部赤ちゃんと
自分のものだと知り鈴音は
驚いた。



「自分で買ったものと‥会長や勝利マン、父さんや努力マンから貰い受けたものだ、特に父さん」
「あぁー神才マン達かぁ‥お礼言わないと、って天才もー？」
「つい買いすぎたと思ったら‥」



はは、と眉を下げながら笑う天才マン
やはり彼も初めての子供で舞い上がっているのだ



「特に父さんが楽しみにしているようでな」
「神才マンにとっては孫だもんねぇ」


若いおじいちゃんだと笑った。


「ほら、このロンパースなんて可愛くないか？」
「あー！羽根ついてる！可愛い！」


取り出したのははちさんのロンパース
しかも2枚あるので2人に着せれる、と
表情が緩んだ。


「おもちゃと、あとこれはカメラと‥」
「ふふ‥楽しみだねぇ」
「あぁ、あともう少しだ、もう少しで会える！」



出産予定はもう少し
そう、会えるのはもう少しなのだ
またお腹を優しく撫でる



「‥赤ちゃん、聞こえてる？お父さんとお母さんは君たちに会うのが楽しみだよ」
「早く出ておいで‥」


優しげな父と母の声が聞こえたのか
また赤ちゃんはぽこん、とお腹を蹴った。
あともう少しで会える赤ちゃん‥
幸せそうに2人は笑った