なんとか人混みに揉まれながらも
下へ降りてくれば…極悪マンは
もう既にボロボロだった、が立っていた


「なによー！ラッキー様いないのー？」
「み、みっちゃん…」


隣でぶーたれるみっちゃんに
苦笑する鈴音。
これなら自分の出る幕はないか…


そう、思えたら良かった…のだが…



「さて終わりと行こうぜ」



向かってくる勝利マンに極悪マンは
死を覚悟した


だが、これだけでは終われないと
人混みの中にいたみっちゃんと鈴音を睨んだ



「せ…せめて…」
「え？」
「！！」


嫌な予感がする
みっちゃんと共に離れようとしたその時






「1人でも殺さねえと気がすまねぇ！！！！！！」
「「！！鈴音/師匠！！みっちゃん！！」」




ビームをみっちゃんと…鈴音に
向けて放とうしているでは無いか！！！
天才マンらが急いで向かいトドメをしたが…



「きゃーっ！！」
「っ！！」


極悪マンの指から…ビームが放たれた

ビームがやけにゆっくりに見えた
長く考えていたつもりでも、その時間は
00、1秒と短かった


「(みっちゃんを連れて離れないと、でも普通に走ったんじゃ間に合わない！！でも、ラッキーマンならば直ぐに飛んで…変身すれば…)」



でも、それは





今まで隠していた秘密を、晒すということ…
両親も
です代も
…学校のみんなもいるのに…

だが！！



「(そんなこと気にしてる暇はない！！)」



素早くらっきょを取り出すと、大きな声で…



「今日も元気だ、らっきょが美味い！！」

「「！？」」
「「！！師匠/鈴音！！」」



眩しい光が彼女を包みこんで…
魔法少女の変身シーンよろしく
制服からヒーローコスチュームへ変わり
変身すると、当たる寸前で
みっちゃんを抱えて飛び上がった

ビームは地面に当たって爆発した…
みっちゃんは助かった



だが…




「……うそ……」
「…………鈴音…あんた…」
「……これ、は…」
「…鈴音、ちゃんが…」



「「ラッキーちゃん！？」」



長く黙っていた正体が
バレてしまったのであった…



「し、師匠…」
「バレたか…」
「バカヤロウ…」
「……」
「う、うそだろー！？」