「…貴方に任せていいんですね、元祖ラッキーマン」
「あぁ、だからその子を頼んだよ」
「もちろん」


こくり、と頷くととめた宇宙船の
方へと歩いてゆき…元祖ラッキーマンと
おつきマンも見送るために歩いてゆく



「あ、そうだラッキーちゃん」
「ん？」
「持ったかい？…ゴッドリングは」


2人はこくりと頷いて指輪を取りだしてみせる



「将来、結婚式する時が来たら私も呼んでくれよ」
「もちろん！！」
「…では、また」



手を振りながら、宇宙船は発信する…
そして宇宙船は大宇宙神星から発進して
飛び立った。



「……っ…またね！！おつきちゃん！！おじさん！！」


涙をこらえて大きく手を振った。
涙は、ぐっと堪えた。
天才マンはその様子を横目で見ると…
鈴音に声をかける



「みんな、君を心配していたよ」
「帰ったらただいま、心配かけてごめんねって謝らなきゃ」
「そうだな…」


隣で運転する天才マンをじっ、と
眺めて…愛おしげに小さく呟いた


「…寂しかった、天才マン」
「…私だって寂しかったよ…この3ヶ月間…」


少し黙り込むと…ボタンをひとつ押して
オート機能にすると鈴音に向かい合う



「だから、この会えなかった3ヶ月間は一切我慢しないよ…いいね？」
「うぇ？！あの拒否権は…」
「…なし」
「…やっぱり……」


真っ赤にしながらも…目を合わせて…



「………ん、いいよ…」
「よろしい」


軽く、重ねるだけのキスを交わすと…
また天才マンはオート機能にした
操縦席に向かってオート機能を
解除して操縦する…
そしてそのまま1時間すれば、地球が見えてきた…



「…あ、地球だ！！」
「ほら見えてきたよ、君の故郷が」



地球へ着陸すると…そこには
見覚えのある顔がもう揃っていて…
宇宙船から下りると、第一声笑顔でこう言った



「ただいま！！心配かけてごめんね！！」



みっちゃんや努力の歓声と共に
鈴音は仲間や友に囲まれた

やはり、彼女がいなければいけないのだ