「お…おじさん…？」



ラッキーちゃんになってから1度も
会っていなくて…今が久々の再会の
元祖ラッキーマンと鈴音。
元祖ラッキーマンは微笑んだ



「ラッキーちゃん…大宇宙神は君だけでは無いから任せろ…君は地球へ戻るといい」
「えっ？…あっ」


その言葉に胸のマークを見ればたしかに
彼の胸のマークにも大宇宙神と書かれているのが見えた。



「今まで幸運の星で見守っていた私には分かる、君がどれだけ帰りたいと思っているかを」
「で…でも、私、」
「ラッキーちゃん…いいや鈴音ちゃん…」


ぐっ、と肩を掴んで語りかける…



「君はまだ若い…だから、君が全てを背負い込む必要は無い…もっとワガママを言ってもいいんだ」
「…おじさん…」
「大好きな友人と、家族と、恋人と離れてここにいるのは君にはあっていない…君はまだまだヒーローとして…自由でいるのがいいんじゃないのかな」


そう語る元祖ラッキーマンに
ポロポロと涙を流して…
元祖ラッキーマンはそんな彼女の
涙を拭う


「君はすぐに泣くな…だから！めんどくさい役は全部任せて君は地球へ帰るといい…そして地球を任せたぞ？」
「………うん……！」


涙を乱暴めにぐしぐしとぬぐうと
笑顔を浮かべて頷いて見せた。




「あ、でも…ここからどうやって帰ればいいの？」
「それならば問題は無いよ」
「っえ？」


元祖ラッキーマンが扉に指を指す


「やっぱりこういう時は王子様にお迎えに来てもらわないとね」
「王子様…？」


ギィ、と扉が開いて…現れた
その男に鈴音は顔を花のように
明るくさせて彼に抱きついた



「！！天才マン！！」



そう、迎えに来た王子様というのは
天才マンであった…
美しい笑みを浮かべて鈴音を抱きしめた。



「迎えに来たよ、ラッキーちゃん」
「来てくれたの…嬉しい…」
「ふっ、天才だから迎えに来るタイミングも分かってしまった」


お熱いなぁ、と眺める元祖ラッキーマンに
目線を移して天才マンは口を開く