元々から大人しく優しい性格だったが
寂しげな表情が気になるおつきマン
仕事を終え夜になり…本を読んでいた
鈴音はおつきマンに目線をやる



「私この本読んだら寝るからもう寝ていいよ」
「は、はぁ…かしこまりました…おやすみなさいませ…」
「うんおやすみね」


おつきマンが居なくなるとパソコンを
立ち上げて検索ワードを入れた


〖第3小宇宙 銀河 太陽系 第3惑星 地球 日本・埼玉・越谷・蒲生〗


ワードを入れれば今の地球の様子が写った




「えー、追手内さんは今日も休みなのでーす…」
「なんで鈴音ちゃんだけ帰ってこないのよ…おかしいじゃない！！」
「…どうしてるかしらね」
「鈴音ちゃんは…ねえ」
「大宇宙にいるなんていえねぇよな」
「師匠は！大宇宙神としてみんなを見守っていると！！言いたいなぁ！！」


通常通りの学校
涙ながらも心配するみっちゃんと
元気の無い様子のです代
そしてそれをいえずにもどかしい三兄弟…
次にスイッチを入れると、映ったのは実家



「……」


そこに座っていたのは1匹の犬
そう、ラッキーだった


「あの犬ずっとかえって来ないご主人様を待ってもう5ヶ月もああしてるんだって…」
「可哀想…」


また、場面を切替える
すると映ったのは椅子に寄りかかり元気の無い両親の姿



「本当に鈴音ちゃんどこに行ったのかしらね…？」
「…あの子はついてない…危険な目にあっているのでは…」
「っっ…！！鈴音ちゃ〜ん！！
鈴音ちゃ〜ん！！」
「ま…ママ…！」


その様子を見て涙が流れる…
そして後ろから声が聞こえた



「大宇宙神様…」
「…寝ろって、言ったよね」



「…帰りたいのですね…地球に」



涙を流しながらも答えた



「わ…私は大宇宙神…ここでちゃんと大宇宙を見守る、その任務をほっぽり出せるもんか！！」


おつきマンは目を瞑り黙り込む…
が、その時もう1人おつきマンの肩を叩いて…声が聞こえた



「いいや大丈夫なんだなこれが」
「！？」


振り返り何者かと見てみれば
そこには…



「お…おじさ…元祖、ラッキーマン？」


そう、らっきょを預けて幸運の星に
帰ってから1度も会うことがなかった…
元祖ラッキーマンがそこにいた