対峙した努力マンは勝利マンに対して‥
高らかに叫んだ


「‥兄さん、私は第3小宇宙ヒーロー協会のヒーローとして兄さんを倒す！！」
「何度も言うようだが俺に弟はいねぇ！！それに死ぬのはお前らだ」
「‥師匠、師匠は後ろで見ていてください」
「えっ、でも‥‥分かった」


勝利マンはそのやり取りに天才マンに
目をやった、だが


「まだこいつこんなこと言ってるぜどうす‥おいコラ」


天才マンは未だ、ゴッド・プレセイションの
後遺症の謎の頭痛に悩まされているようだった
頭を抑えながらも答えた



「っ‥だ、いじょうぶだこのくらい‥その、努力マンってやつは大したことない‥むしろ不気味なのはその後ろ、のその女‥‥」


そう言いかけたその時‥



ズキン！！！



「ぐっ！？」



その時、天才マンの頭がより一層
傷んで頭の中に謎の記憶が浮かんだ
それはどこかの試合場で対峙する
自分とラッキーちゃん
でも、ここで会ったのが初めての
はず‥なのに‥



「じゃあこいつからやるか？女に手をあげんのは抵抗がいるが」
「！！」
「待て、師匠と戦いたくば私と戦ってからにしろ！！」



天才マンには目もくれずにその言葉だけわわ
聞いた勝利マンが彼女に近寄るがそこに
努力マンが前に出た
勝利マンはしばしの間彼を目に移して
いたかと思えばパンチを繰り出し、
パンチは努力マンの肩をかすめて
頬が切れて血が流れる。


「シャーーーーッ！！！」
「！！っぐ！！」


右からと思わせての左パンチ
アッパーや連続パンチに押される努力マン‥
そんな彼に、声がかかった



「ど‥努力マン‥！」
「ん！？」
「何をやってる努力マン！！」

「猛トレーニングマン！！」



それは、たった今目を覚ました猛トレーニングマンだった
彼は続けて努力マンに叫んだ



「兄貴だからって手を抜いて戦うな！！！お前の最大の武器は足では無いか！！なぜ足を使わない！！全力を出さず負ける気か！！！」
「(足技‥こいつの武器が？)」



猛トレーニングマンは
兄だからと手を抜く努力マンに
叫び続けた



「お前に全力でぶつかって負けた俺がこんな戦い！！納得出来ると思ってんのか！！ふざけるな本気を出せ！！わ、らっちまうぜ！！そんなんで大宇宙守れると思ってんのか‥な‥なんのために俺はやられたんだ‥」
「‥猛トレーニングマン」


その言葉をかけたのは彼だけでは無い



「手を抜いて戦うなんてヒーローらしくないね、ヒーローならば平和を率先するべきなんじゃないのかい？」
「‥御曹司マン」
「僕だったらそうするな、この方にそう教えられたから」



敵だったはずの猛トレーニングマンと
神才マンに浄化された御曹司マンが
努力マンに激を‥やはり彼も自分の
戦いにプライドがあるからこそ、ここまで
出来るのだこいつも誇り高き男‥
そして努力マンはその言葉を聞き、決めた。