ひゅうー‥と風が吹いて
神才マンのマントと御曹司マンの
髪がなびいて雰囲気が固くなる‥


「‥し、神才マン大丈夫かな‥」
「大丈夫だ、なぜなら神才マンはヒーロー神様が実力と性格ともに認めた男！！」


御曹司マンが睨みつけていたかと
思えば‥真っ先に神才マンへ
突っ込む！！



「はーーっ！！」
「‥」


それを笑顔で何も言わずに眺める
神才マンにヒーローたちは叫んだ


「な、何をしているんだ神才マン！！なぜ避けない！！」
「避けないんじゃなくて‥避けるまでもないんだろう、神才マンにとっては」


世直しマンはそれを見て冷静に分析する‥
言った通り‥神才マンは向かってきた
御曹司マンの拳を‥



パシッ



「な！！」
「ふっ」


軽く、御曹司マンの拳を受け止めた
御曹司マンは続き‥



「(ならば、足でこいつを蹴り飛ばして‥！！)」


キックを繰り出そうとしたその時！！


「足でなんだって？」
「なぁっ！！」



既に神才マンが足を掴んでいた！！
繰り出す前に掴まれていたことに
驚き口を開けた。



「くそっ、くそ、くそ！！」



神才マンの腕を振り払うと剣を取りだした。
その様子にヒーロー達は叫んだ



「あっ！！剣を！！」
「神才マン！！」


神才マンはそれだけでは揺るがなかった
剣で切りかかろうとする御曹司マンを‥



「死ねーーーーー！！神才マン！！」



頭上から自分を切りかかろうとした
御曹司マンの剣を‥



‥ピタッ‥



「な‥あ‥！？」

「うおーー！！すげぇ！！1度はやってみたいやつ！！指で剣を止めた！！」
「やっぱすげぇよHero of god！」



神才マンの圧倒的パワーに
興奮する一部のヒーロー達と
改めて彼の力を知り驚く者‥



「神才マン‥凄い‥」
「彼の戦った姿はここで見たのが初めてですがさすがですね」



神才マンは指で受け止めた剣を
パキリ、と折ると拳を繰り出し
パンチを御曹司マンの腹へとめり込ませた！！



「ぐっ、！」


吹っ飛んだ御曹司マンは腹を抑える‥



「な、ぜだ‥こんなに金を‥つぎ込んで‥」
「言っただろう、私には金が要らぬほどの神の才が備わっている」



見下ろす神才マンに唇を噛み締める。