天才は続けて話す。



「時間的に見てその袋の中身は昼食ですねー」
「あっ、ほんとだお弁当やおにぎりいっぱい」
「ここで大切なのは向こうの角にもあることですー」


天才マンが指さした先には、
反対方向にも違うコンビニがあった。



「それがどうしたの？」
「あの角のコンビニBの方が美味しいのですがー‥」
「え？だから‥？」
「なぜならAの方で買ったのか、それは近いからです！！つまりこの範囲内で絞ってもいいでしょう！！」


そう地図の範囲をまるでかこう
天才マンにおお、とヒーローたちから
歓声があがった。



「しかしすごい推理だ！！」
「なんでコンビニ弁当の味知ってんだてめーは」
「神才マンが来るまで、めんどくさい時はコンビニで済ませてたみたいだよー」
「天才でもんなことあったんだねぇ」
「さすが恋人よく知ってますね‥」



説明して見せた鈴音に
納得した努力マン。
天才マンはさらに続けた



「えーそれともうひとつ、いいですか？大切なのはその袋の中身ですねーラッキーちゃん出してもらえる？」

「うん、えーと‥暖かいお茶9本と高級幕の内弁当と牛丼特盛のと普通の牛丼弁当とお買い得弁当、おにぎり10個と大福が入ってたよー」

「はいこれで敵構成がわかりましたつまり配分はこうですー」



配分はこうだ

社長 高級幕の内 お茶 大福
部長 牛丼大盛り お茶
課長 牛丼 お茶
係長 お買い得弁当 お茶
ヒラ おにぎり2個ずつ お茶



「そして弁当の内容や所持金から経済もかなり厳しいと思われますー」
「す、凄い推理だー！！」
「というかなんで古畑任三郎みたいなんだよ」
「お家で見せてからハマったみたいなの」
「なるほどお家デートと」
「やん！」



顔を赤くして体を横にくねらせる鈴音に
わかりやすいなぁ、と友情マンは思った



「おい天才マンそんな内部はどうでもいいからアジトはどこなんだよ」
「そう焦るな、勝利マンほっといてもわかる」


チラリ、とビルを見ると天才マンは
勝利マンに声をかける



「その前に我々も腹ごしらえでもしておいたらどーでしょー」
「んなこたどうでもいい早く勝つんだ！！」
「いや私はただ勝利マンの作るトンカツが気になるだけなんですがねー」
「あ、私も気になるー！！」
「私もだー！！」


「けっ、なにいってんだおまえら‥仕方ねぇな！！あまりにもうまくて腰抜かすなよ！！」


案外照れている様子の勝利マンは
トンカツあげ道具を取り出し用意をしだした。