救護室へ運ばれた勝利マンの状態は
命には別状はなく‥神才マンの技の
おかげで傷もなく問題ないと診断されて
ヒーローたちはホッ、と安心した。


「しかしさすがは神才マン‥防御も回復も攻撃も出来るとは‥」
「ふっ、Hero of god ですから‥」
「…勝利マン、大丈夫かな…」


心配そうに勝利マンを見つめる鈴音…
何も言わず…そんな彼女をみる天才マンと…


「………」


眠る勝利マンをみるラマンちゃん‥
神才マンはそんな男女を見て
まだ…何か起こる予感がする、と感じた…



「………このまま、ゆっくり寝かせてやろう」
「！！会長」
「今は休ませて置くことが大切だ…」
「…はい」



努力マンは会長の言葉に納得
せざるを得ず…こくりと頷いて、
ヒーローたちは揃って部屋から出た
心配そうに勝利マンを見つめていたが
誰もいなくなり…ゆっくりと後ろをむいて
出ようとした、その時



「…………ん」
「！！」



勝利マンが唸る声が聞こえて
後ろを振り向けば…勝利マンが
まぶたを開き始めていた所だった…！
鈴音は彼に駆け寄る！



「勝利マン！！良かった、気がついた！？」
「………ラッキーちゃん…オレは…」
「救護室だよ、勝利マンの傷ね…神才マンが治してくれたんだよ」
「…そうか、っ、」


自分の体を見てみれば火傷や傷の
後は綺麗さっぱり消えていて…
神才マンに例を言わねば、と体を
起こすが体がどこかだるく目眩がして
勝利マンはグラりと倒れそうになる…が



「勝利マン！ダメだよまだ寝てなきゃ！」
「ぅおっ……、！」


そんな彼を鈴音が支える
体を彼女が支える事で距離が縮まり
勝利マンの胸が高鳴る。



「神才マンが言ってたよ、傷はたしかに治ったがダメージを負っている事には違いないから休めって…だからまだ寝てて」
「傷が治ったんならもう寝てる理由なんざねぇ！」
「ダメ！！休まないと負けちゃうよ！！」
「…負けは困る負けは」


鈴音の言葉にすんなりと
ベッドに戻る勝利マン…
その様子をみた鈴音は
ほっと息をついた。



「勝利マン、ごめんね…私のせいで…お詫びと言っちゃなんだけど休んでいる間の看病は任せて!」
「あ？そんなんいいんだよ俺は！お前が怪我してなきゃあ」
「だめ…！だって、私のせいで怪我したんだもん！！」
「……おう」


鈴音の優しい心遣いに
勝利マンは甘える事にした
…彼女が自分を思ってくれていることが、
嬉しかったのだ…