煙をあげて負傷した勝利マンを
上から抱き起こして真っ青になりながら
鈴音が目を伏せる勝利マンに
声をかけ彼の目を覚まさせようとする‥



「勝利マン、勝利マン！！ねぇ、しっかりしてよ！！」


揺り動かすが彼は目を覚まさない‥！
そんな中悪徳マンがよろよろと立ち上がった
のを‥努力マンと友情マンは見逃さなかった


「き‥‥‥‥貴様ァァァァァァ！！！！」
「許さーーーーーん！！！！」
「げ‥ぐぎゃぁぁぉああ！！！！」



友情マンと努力マンにボコボコにされ
悪徳マンは今度こそあの世へと飛び立った。
友情マンと努力マンは悪徳マンを倒すと
すぐに勝利マンの元へと駆け寄る‥！



「勝利兄さん！！」
「兄さん！！大丈夫ですか！？」
「勝利マン！！‥これは酷い、早く修正マンの元へ！！」
「気をしっかりもつんだ勝利マン！！」


世直しマンが泣く鈴音の背中をさすってやり‥
友情マンが勝利マンを横抱きして連れていこうとした時！



「いや、少し待て‥私に任せろ」
「！父さん‥？」



神才マンが負傷した勝利マンへと
近づいて勝利マンに手のひらをかざす、と
緑色の淡い光が神才マンの手のひらから
発せられて勝利マンはその光に包まれ‥





「”カミノジヒ”」



そう呟くと光が強くなり‥
勝利マンの火傷や傷の後が消えて
勝利マンは息苦しそうに呼吸をしていたが
落ち着きを取り戻して眠り出した。



「あっ、傷が治った‥！？」
「私の”カミノジヒ”で彼の傷を塞いで治した、だがそれでもダメージを負っている事は変わりないし体力だけは戻せん‥安静にしてやらねばな」
「ありがとうございます、神才マン‥！」
「いいや、いいさ」



鈴音は泣きながら
友情マンと努力マンに向けて頭を下げた。
自分がぼーっとしていたせいだと自分を
責めているのだ‥



「ごめんなさい‥私が、私が油断してたせいだ‥！」
「し、師匠のせいではありませんよ！！」
「そうだよラッキーちゃん、悪いのは悪徳マンだ！！」
「自分を責めることは無いよラッキーちゃん‥それよりも早く勝利マンを救護室に！！」


神才マンに治してもらったとはいえ早く
救護室に連れていかねば、と一同は
本部の救護室へと急いで‥勝利マンを
救護室のベッドへと寝かせた。