一方その頃三兄弟と天才マンと
神才マンは‥


「‥どうだよ神才マン、三本柱マンの事も思い出せないか？」


その頃、勝利マンが神才マンの
ライバルとも言われていた三本柱マン
のことを語り終えていたが‥
神才マンはふるふる、と首を振った



「‥すまん‥」
「‥そうか」
「‥彼のことは知っているんだが‥彼と私が、知り合いだったなんて‥とても思えないし、その‥やはり思い出せない‥」
「‥参ったなぁ‥」
「すまない‥」


首を振り申し訳なさそうにする神才マン
‥その間天才マンは、顔を険しくさせながら
戻ってくるのが遅い鈴音の帰りを
気にしていた‥



「‥‥おい、おかしくないか」
「えっ？何が？」
「ラッキーちゃんだ、帰ってくるのが遅い‥！！」
「そういえば確かに‥‥」
「寄り道なんてするような奴じゃないしな‥」
「もしや師匠の身になにか！？」



戻ってこない鈴音を心配に
思う三兄弟と天才マン。
神才マンはふと窓辺を見ると、
天気が悪くなっていることに気がついた



「‥おや‥いつの間にか曇りになっているな、太陽も見えない‥」
「「何っ！？」」



神才マンの言葉に目を向ければ‥
確かにいつの間にか雲が空を隠して
太陽も幸運の星も見えなくなっているでは無いか！！
ならば今頃鈴音は‥と天才マンは
顔色を青くさせて嫌な予感が心に湧き始める！！


「ま、さか‥今頃ラッキーちゃんは‥」
「大凶状態！！」
「やべぇぞ！！あいつ、大凶状態になってるってならなんか危ない目にあっているかもしれない！！」
「師匠が大変だ！！師匠を探しに行きましょう！！」
「おぉ！！」
「っあ、おい‥！！」


ドタバタと扉を開けて鈴音を
探しに行く4人の後を神才マンも
フードを被って追いかける‥
街に出て辺りを見回す、が
鈴音の姿は無い



「ラッキーちゃーーーん！！」
「師匠ーーーー！！！」
「一体どこに！！」
「‥‥さっきの子は、どこに‥‥‥？これは、」



その時、神才マンは何かを見つけて
拾い上げた‥それは湯のみ？いいや違う



「‥‥‥おい、これはさっきの子がつけていたやつじゃないのか」
「え、！！これは、師匠の茶柱サーベル‥では無い、」
「こっち矢！！」


サーベルではなくこれが道端に転がっていた‥ということは‥



「‥彼女の身に何かあったらしい‥」
「‥ラッキーちゃん‥‥‥‥」


眉をしかめて不安げな顔でそれを握りしめる。
天才マンはすぐさまにこっち矢に向けて声をかける



「こっち矢！！ラッキーちゃんに何があった！！」
「たいへんやーたいへんやー！！ラッキーちゃんがさらわれたんやー！！」
「なんだって！？」
「くっ‥！！彼女から目を離さなければ！！」
「‥それで！！ラッキーちゃんはどこに連れてかれた！！」
「こっち矢！！ラッキーちゃんがいる場所はどこだ！！」
「こっち矢！！こっちの荒野やー！！」


こっち矢がさした方向を向く5人
そちらの方向を見た神才マンは
眉をしかめる



「‥そちらか‥そっちには何も無いはずなんだが‥怪しいな」
「よし、行こう！！」
「「おう！！」」



天才マンと三兄弟、神才マンは
鈴音を助けるために動き出した‥
しかし知らなかった、彼女を
さらったのは‥神才マンを恨むものの
仕業だということを！！