要約神才マンと再会できた天才マン！！
だが記憶が無い神才マンには何がなにやら
の状態で‥‥そこで天才マンは彼に
彼の空白の記憶を話す事にした
神才マン自身も自分の空白の時間が
気になり‥神才マンは自身の仮の小屋に
彼らを案内した。



「‥‥‥それで‥‥‥先程の話を詳しく聞きたいんだが‥‥‥」
「先程いったとおり、私は貴方の実の息子です神才マン‥」
「君が、私の‥息子！？‥些か信じられんが、君は‥私に確かに似ている‥証拠は？」
「証拠ならあります、ね！天才マン‥！」
「あぁ、これを」


天才マンはポケットからフォトケースを
取り出すと神才マンの目の前に突き出した。
神才マンはその写真を見て‥大きく目を見開いた



「‥‥‥っ！？これは‥わ、私‥？」



そう、それは自分と天才マンの写真
記憶のない写真‥笑顔で映る自分に、
これは間違いなく自分だと、
間違いなく自分の息子だと理解した

‥だが



「君が私の息子だと言うことはわかった‥だが、すまない‥どうしても思い出せない‥未だに、信じられない‥」
「っ‥‥‥‥‥そうで、すか‥‥」
「そんな、どうしても！？‥何も思わないの！？今の写真を見ても！！」



ガクガクと神才マンの肩を掴み
鈴音は彼の事を揺さぶる、が
神才マンは眉を下げ目を伏せ首を振る
のみだった‥



「‥‥‥‥‥何も、わかない‥すまない」
「‥！！」



再び首を振る神才マンに
悲しそうに顔を歪ませるのを見て、
勝利マンが歯噛みをして叫んだ



「ふっ‥ざけんなよ！！！テメェはコイツの親父なんだろうが！！」
「‥勝利マン」
「記憶を失う前のお前は息子思いな奴だったって聞いた！！！そんな神才マンは何処へ行った！！自分の子傷つけていいのかよ！！！」
「‥‥‥‥‥‥‥」



そう勝利マンに言葉を浴びせられても‥
鈴音は気まずそうに目線をそらし
黙るのみであった
‥彼は、本当に何も‥



「‥‥とう、さん‥一つだけ‥聞かせてくれ‥」
「‥？」
「‥‥記憶が戻ったら‥‥」



天才マンの手が震える。



「‥記憶が戻ったら‥」


顔を上げた彼の顔は、涙で濡れていた





「‥私達は‥親子に、戻れるだろうか‥」
「‥‥‥‥‥‥‥記憶が戻れば‥‥‥な」



そんな奇跡、あったらいいのに‥と
神才マンはふっと笑い悲しげに俯いた



「‥そうか‥その、言葉を聞けただけでも‥安心した」
「‥‥‥天才マン‥」
「‥‥‥」
「父さん、まだ、私はまだ諦めたくない‥だから、まだ居てもいいかな‥？」
「‥‥‥‥あぁ」


目の前で自分のために顔を歪ませて
自分の記憶を取り戻させようとする
この息子だと名乗る男
‥彼はどこか、懐かしい香りがする
そう神才マンは思った



「‥まだ、あるのなら聞かせてくれないか‥私の空白の記憶を」
「もちろんだ、なぁ‥？」
「おう」
「はい！！」
「うん！！」



三兄弟はこくり！！と頷いて
鈴音も目尻の涙を拭きながらも
小さく頷いた。
鈴音の目は泣いた事が多かったせいで
軽く、赤くなっていた
それを鏡で確認した鈴音は
隣の天才マンに声をかける



「ね、天才‥ちょっと私お外に出てウェットティッシュか何か買ってきてもいいかな‥？目が、泣きすぎて赤くなっちゃって痛いの」
「ん、あぁ構わないぞ」
「ありがとう、すぐに戻ってくるから！！」



扉を開けて外に出た鈴音。
だが‥これが騒動、そしてラッキーの
始まりだなんて誰も思わなかった‥



「‥えーと、ウェットティッシュ売ってるとこは‥あ、あった！」


周辺をキョロキョロと見回していると
鈴音はそれを店頭で売っている
場所を見つけて駆け寄ると購入して
それを手に持ってベンチに座る。
1枚、それを取り出すと冷たいうちに
目を抑えて目を閉じる‥



「ふぅー‥落ち着く‥」



そうしてじっとしていた鈴音は
気づかなかった‥
空の空気がどんよりとした曇になってきていた事を‥
自分の胸のマークが‥凶になっている事を！！


「‥はぁ、落ち着いたぁ‥そろそろ戻ろうか、な？‥えっ！？曇り！？」


目を瞑って居た鈴音はそこで
ようやく目を開けて天気を見ると、
いつの間にか空は曇りになっていた
胸のマークを見ると凶‥！！
真っ青になって鈴音は早く
戻らなければと神才マンの小屋の
方を見た。



「早く戻ら、な‥‥‥っぅ！んぐ！？！？」



その時後ろから口を塞がれ何かを
嗅がされた鈴音は意識が遠のく、
がその中でもなんとかせねばと頭を動かす




「(こ、のまんまじゃ、さらわれる‥！なんとか‥！！なんとか、さらわれたっ、て、事を‥！！)」


目線を動かして目に映ったのは‥
茶柱サーベル、そこで鈴音は
1つの案が浮かんだ！！


「っ、そうだ！！」



鈴音は茶柱サーベルを引っつかむと
”こっち矢”と取り替えてぶん投げた。



「(こ、れで‥！！みんなお願い、来て‥！)」


そこて鈴音の意識は完全に切れた。