街へ行くと、その街はなかなか賑やかで
店や市場が多くてなかなかいい感じだ。
星の人は多くの人がターバンや
フードを被っていたり‥と
地球で言うインドの砂漠街を思わせた



「わぁー‥何だか地球みたいな感じだね」
「なかなかいい感じの街じゃねぇか」



観光気分になったがあくまでも目当ては
神才マン‥
気を引き締めて情報収集へ移ることにした
まずはすぐそこにいた男性。



「すみません」
「？はい？」
「この人によく似た男性って知りません？」


鈴音が天才マンを指さしながら問うが
男性は首を傾げた


「さぁ‥知らねぇなぁ」
「そうですか‥ありがとうございます！」
「まだまだ！！聞き込むぞ！！」


それから何人かに聴き込んだが何人も
首を傾げて知らない、と答えた
(女性は天才マンを見て目をハートにしていたが)
本当にいるのか？と努力マンが首を傾げる



「うーんダメか‥」
「‥まだだ！！そこのお方！！」



天才マンは立ち上がり通りすがった
老婆に声をかける。
老婆は振り向くと目を丸くさせた



「はい？‥あらま！！神才マンにそっくり！！」
「「！！」」


今、なんと言った！？と5人は
老婆の方を振り向いた。

今、確かに老婆の口から神才マンの名が！！



「し、知っているんですか！？」
「あぁー知ってるよぉ！彼、500年程前にこの星の周辺でボロボロで漂っててねぇ‥ワシらが介抱して、ここに置くことにしたんだよ‥」
「そ、その神才マンが住んでいる場所は！？私は彼の息子で‥」
「あんれまぁ！神才マンの子！！そっくりな訳じゃな、いいじゃろ着いてこい！」



そう言って振り向いて歩き始めた老婆に
天才マンと鈴音はグータッチをして、
三兄弟は共に肩を叩き合い喜んだ。
ようやく彼に会える‥そう思ったのだが‥



「ここが神才マンの‥‥‥‥あんりゃ？‥ありゃあごめんよぉ彼、出かけてるみたいだ」
「えぇ！？」


ようやく小さな小屋のような家に着いた‥が、
中に光は着いておらずどうやら神才マンは
出かけているようだった
鈴音は肩を落とす。



「‥どうする？待つ？」
「待ってられん、探すぞ」
「おうそうしようぜ」
「あ！！待ってよー！！」


待っていられるほどに冷静ではなく
天才マンは後ろをむくと早歩きで
街へ戻り始めて鈴音はそのあとを追いかける‥



「‥‥‥‥‥」



その様子を誰かが見ていた事なんて知らずに‥