寂しがり屋の黄桜の巻
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何をしてる黄桜!!お前も来るんだろ!!」
「………………………私は、さっちゃんと一緒にチリになります」
「馬鹿な!!さっちゃんを倒して酒盛りする約束はどうした!!」
「私はさっちゃん様の最期を見届けなければ行けません」
「なぜだ!!やつはもう死んでる!!お前は生きろ!!お前はもう俺たちの仲間だ、こい!!」
勝利マンの言葉に黄桜は目を潤ませて…
鼻をすすり嬉しそうに微笑んだ。
「仲間…こんな私を仲間と…ありがとうございます、しかし私は…さっちゃん様と一緒に死にます…」
「き…黄桜、お前何故そこまで…」
黄桜は涙を脱ぐって、その訳を…
勝利マンに話すことにした。
だってこれが最後になるから…
「さっちゃん様の気持ちがわかるのは私だけなのです」
「…さっちゃんの気持ち…?」
「…………さっちゃん様は、捨て子だった私を…今まで誰にもあげたことの無いバナナを与えて育ててくれました」
「!?」
さっちゃんとの出会いは黄桜が
まだ赤子だった時…泣き疲れて
弱っていた黄桜を見つけたさっちゃんは
その時ちょうど口に運んでいた
バナナを…泣く黄桜の口に持っていった。
「食え」
そしてさっちゃんに育てられて…
黄桜はある日、さっちゃんに聞いたことがあった
「さっちゃん様、さっちゃん様はなんで僕にはバナナをくれて大きくしてくれたの?」
そんな黄桜に、さっちゃんはこう答えた
「…………お前がひとりぼっちで寂しそうだったから」
そんな風に答えたさっちゃんの後ろ姿の方
が黄桜には寂しそうに見えた
だから黄桜はさっちゃんの味方で居続けた
彼の気持ちが…よく分かったから…
「さっちゃん様は自分のわがまま故にいつもひとりぼっちでした、自分で蒔いた種とはいえ本当は寂しかったに違いありません…1人で死んでいくのも寂しいでしょうから、せめて私がおそばに…」
黄桜の口から語られた話を聞いて…
勝利マンは、引き止めるのを諦めた。
「わかったよ黄桜…」
「ありがとうございます、酒盛りはあの世でさせていただきます」
「黄桜…最後にひとつ頼みがある、いいか?」
「一緒に来いと言う願い以外ならば」
「お前の素顔を見せてくれないか?」
「…さっちゃん様が無くなってもう鉄兜は爆発しませんが、両手がなくては兜は取れませんよ」
「わかってる」
勝利マンは掴んでいた黄桜の手を離し…
黄桜は鉄兜を取る、すると黄桜の本当の
髪の毛が靡いて黄桜はにっこり、と笑った
「黄桜よ…思った通り、いいツラ構えだぜ…」
「………………………私は、さっちゃんと一緒にチリになります」
「馬鹿な!!さっちゃんを倒して酒盛りする約束はどうした!!」
「私はさっちゃん様の最期を見届けなければ行けません」
「なぜだ!!やつはもう死んでる!!お前は生きろ!!お前はもう俺たちの仲間だ、こい!!」
勝利マンの言葉に黄桜は目を潤ませて…
鼻をすすり嬉しそうに微笑んだ。
「仲間…こんな私を仲間と…ありがとうございます、しかし私は…さっちゃん様と一緒に死にます…」
「き…黄桜、お前何故そこまで…」
黄桜は涙を脱ぐって、その訳を…
勝利マンに話すことにした。
だってこれが最後になるから…
「さっちゃん様の気持ちがわかるのは私だけなのです」
「…さっちゃんの気持ち…?」
「…………さっちゃん様は、捨て子だった私を…今まで誰にもあげたことの無いバナナを与えて育ててくれました」
「!?」
さっちゃんとの出会いは黄桜が
まだ赤子だった時…泣き疲れて
弱っていた黄桜を見つけたさっちゃんは
その時ちょうど口に運んでいた
バナナを…泣く黄桜の口に持っていった。
「食え」
そしてさっちゃんに育てられて…
黄桜はある日、さっちゃんに聞いたことがあった
「さっちゃん様、さっちゃん様はなんで僕にはバナナをくれて大きくしてくれたの?」
そんな黄桜に、さっちゃんはこう答えた
「…………お前がひとりぼっちで寂しそうだったから」
そんな風に答えたさっちゃんの後ろ姿の方
が黄桜には寂しそうに見えた
だから黄桜はさっちゃんの味方で居続けた
彼の気持ちが…よく分かったから…
「さっちゃん様は自分のわがまま故にいつもひとりぼっちでした、自分で蒔いた種とはいえ本当は寂しかったに違いありません…1人で死んでいくのも寂しいでしょうから、せめて私がおそばに…」
黄桜の口から語られた話を聞いて…
勝利マンは、引き止めるのを諦めた。
「わかったよ黄桜…」
「ありがとうございます、酒盛りはあの世でさせていただきます」
「黄桜…最後にひとつ頼みがある、いいか?」
「一緒に来いと言う願い以外ならば」
「お前の素顔を見せてくれないか?」
「…さっちゃん様が無くなってもう鉄兜は爆発しませんが、両手がなくては兜は取れませんよ」
「わかってる」
勝利マンは掴んでいた黄桜の手を離し…
黄桜は鉄兜を取る、すると黄桜の本当の
髪の毛が靡いて黄桜はにっこり、と笑った
「黄桜よ…思った通り、いいツラ構えだぜ…」