突如聞こえた声にそちらを見れば、
そこには消えたはずの救世主マンが
キュー、という音を立てて現れていた！！


「「き…救世主マン！？」」


何故消えたはずの彼が、と
走りより彼の元へ寄る


「な、なぜ！？さっちゃんの救世手に吸い込まれたはずなのに！」
「吸い込まれたのでは無い、吸われるふりをして自ら姿を消したのだ！！」


そうだったのか、と納得すると同時に
救世主マンは言葉を続ける


「私がすぐに姿を表さなかったのは他のヒーローを救うため…私は長年さっちゃんの手下の振りをしてあいつのやり方を見てきた、さっちゃんは姿を消して相手の背後に現れてギルガメッシュを打つ」



次に彼は救世手をかざす



「あの攻撃から救う方法は異次元からブラックホールを操ってギルガメッシュを撃たれる寸前に他の場所に移動させる」


かざした場所からブラックホールを
出現させる




「！！まさか！！」




ブラックホールを出現させる、
するとそのブラックホールから
消されたヒーローたちが現れたのだ！！


「っあ！！みんな…！！」
「お！？お、おぉー！！会長ーー！！」
「スーパースターマン！！」

「一匹狼マン!!」
「ガル…！！」


それぞれ何故生きているかも分からない顔を
している者もいれば、生存していたことに
嬉しそうにして再会を喜びあう物…
その中でも、平然としている顔をしているものが1人



「この天才、寸前で彼の考えを悟って作戦に乗ったまで…」
「…てん、さい…」
「！！」


天才マンがその声に振り向く
そこに立っていたのは…目いっぱいに
涙を溜めて立っている鈴音の姿…



「…ラッキーちゃん……！」
「天才マン……っ、天才マン！！」



真っ先に、真っ直ぐに鈴音は
愛しい彼の元へと走って行く
そして天才マンも彼女を受け止めるために腕を大きく広げて…
鈴音は大きく広げられたその腕の中に飛び込んだ。



「天才、天才マン…てんさぁ……！！うあぁぁぁぁぁん！！よかった、よかったよぉ！！わぁぁぁん！！」
「ラッキーちゃん、すまなかった…」
「私、わたし、天才マンが、死んじゃったったかと思って…もう、会えないとおも、って、わ、たし…うぇぇぇ…！！」
「すまない…心配かけて……君に涙を流させてしまった……」



とめどなく鈴音の瞳から流れる
涙を拭ってやり泣く彼女を強く抱き締めた
鈴音もそんな天才マンの背中に
腕を回してきつく抱きついて彼の無事を
改めて確認して…天才マンの胸に顔を埋めた。



「………………」



それを見ていた勝利マンは、
先程まで腕の中にあった鈴音の
身体の温もりを感じて…ぐっと拳を握り
目線を外した。