その頃地球では要約通常通りに
学校が再開していた…



「というわけで！この地球も裏宇宙人による侵略の心配が無くなる今日から学校再開なのでーす！！」
「これもみんな勝利マン様のおかげよー！」
「いいえ天才マン事生月くんのおかげよー！！」
「厚井にも触れてやれって」
「それでこれだけはいえまーすスーパースターマンだけは活躍してないでーす」


そうでーす、と賛同する生徒たちに
教科書を出して1時間目の準備をするように指示を出すと教師マンはトイレへ向かった
腹の調子が悪いらしい


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そしてその頃…裏宇宙では、さっちゃんは
滅びて平和は戻った…だが、
勝利マンは静かになった辺りを
見回し…目を瞑った



「俺は今まで自分さえ勝てればそれでいいと思ってきた、だが…この戦いは犠牲が多すぎた…会長…ほかのヒーロー…そして…」
「……………」
「…師匠…」
「ラッキーちゃん…」



震えながらショートパンツを握りしめる
鈴音に目を向ける、
そう…鈴音に至っては心の底から
大事にしていて…愛した男性を失ったのだ



「………私、ね、」
「…」
「………なんで、生き残ったと…思う…？天才マンの、おかげなんだよ」
「！…天才マンの？」


ポツリ、と呟いた鈴音の言葉に
三兄弟は彼女の所へ向いた。
またポロポロと涙があふれる中
鈴音は話続ける



「…みっちゃんとです代ちゃんを守ってやれって、だから離れてろ大丈夫だ…って…あれ、そういうこと…だったんだ…って…」
「「……っ…」」
「………わ、たし…だけ……生き残っても、嬉しくないよ、……………っ…う、ぇ…」



とうとう鈴音は崩れ落ちて
座り込み泣き出した。
砂浜に涙の後が次々についていく



「ふ……っうぁ、うわぁぁぁん…！！てんさ…天才、マン…！！」
「〜っ…」
「うぅ…」
「……」


友情マンと努力マンも涙を誘われ涙を流し…
勝利マンは黙って鈴音の前へ歩み寄ると


「……う、うぇぇ…！うぁぁぁん……」
「………」


黙って自分の胸に、彼女の顔を押し付ける
ようにして片腕で鈴音を抱きしめる
鈴音はそれにも反応せず、ただただ泣き続ける…
…この子と天才マンがどんなに愛し合っていたかを知っていた
だったら…


「(愛してんなら…泣かすんじゃねぇよ…馬鹿野郎)」



こんな形で勝っても嬉しくない
そう呟いたその時だった


「諦めるのは早い！！」
「「！？」」