鈴音の言葉に振り向けば…
そこに居たのはさっちゃんだった
だが…その両手は！


「て…手が元に！！」


手が離れて元に戻っていたのだ！！



「煩いハエ共が、こんな所までわざわざ死にに来たか」
「「あっ！？」」


そう振り向いたさっちゃんの顔を
見て、ヒーロー達は驚いた。



「ちょっと男前になっただろう？うん？」


さっちゃんの顔には一直線に
真っ直ぐと大きな傷がついていた！！


「か…顔に傷…」
「も、もしやパワーアップするための猛特訓でできた傷に！！」
「何？どうして顔に傷が出来たかって？相変わらず聞きたがるやつらだな…」
「…誰か聞いた？」


鈴音が振り向いて仲間に聞くが
仲間は全員聞いていない、と横に手を振った。
どうやら父親似らしい



「あ〜〜〜〜！！！そこまで問いつめる仕方ないなー！！もう特別出血サービス本日限りで教えちゃう！！」


さっちゃんがその顔の傷の秘密を
話し始めた…が、その顔の傷の真相と
言うのがヒトカワコエルモンとかいう
侍に手を切ってもらったのだが勢いで
顔も切れてしまったという情けない
事実にヒーロー達はずっこけた



「そ、そんなの切ったやつが悪いんじゃないかー！！」
「まっ、そりゃそーだ早速コエルモンはこのギルガメッシュで葬った、しかし元はと言えば手をくっつけたお前らが悪い！！」


ぎろり、と睨みつけて近づくさっちゃん。


「ああ礼してもらわねーとな！感謝の意を込めて…だがそれでお前も人並みの痛みを知ることが出来たんだからな！！」



勝利マンは鋭く目を吊り上がらせて
さっちゃんを睨みつける。



「でもお前のその汚ねー面の傷は癒えても心の傷はそう簡単に癒えはしねぇ！！」


その通り、さっちゃんの顔の傷が癒えても
三兄弟が父を失った…
よっちゃんと会長が友を失った

心の傷は癒えぬのだ


「もうハエにたかられるのは沢山だ」



殺気と緊張感が漂い…
今、最終決戦が始まる！！