「(な‥んとかして、らっきょ、)」


体を起こそうとするが息ができないこともあり
起き上がることも出来ずに‥
もう駄目か、と覚悟をしたその時
救いの手が彼女に指し伸ばされることとなった！！


「どうした追手内鈴音、立つんだラッキーちゃん！！」
「、？！」

「さーっ！！立て！！早くラッキーマンに変身するのだー！！！」
「よっ久しぶり」



なにやら聞いたことある奴の声が
聞こえる‥と、顔をそちらに向けた
鈴音は‥いるはずのない人物
がいて驚いた。

そこには最強男爵とバトラーくんがいたのだ！！


「(な、んでいるの‥？)」
「ラッキーちゃん！！お前を倒すのは我輩でなければいけないのだ！！だからここで死なれたら困ーーーる！！！」
「(無理だっつーの)」
「だから！！‥えーとどこだ？あ、あった」


キョロキョロと最強男爵は辺りを見回し‥
転がっているビンを拾い上げて1粒、
らっきょを取り出すと‥




「(！まさか男爵、)」
「早くラッキーマンに変身せんかーい！！」



ぽいっ！！と鈴音の口の中へ
らっきょを放り投げて彼女の口の中へ
らっきょを入れたのだ！！
思わぬ人物の救いの手に鈴音は
初めて男爵に心から感謝した。



「(神の助けならぬ男爵の助け！！助かった！！)」



バビョーーン！！！！



「ラッキーちゃん再び参上！！ラッキー！クッキー！復活の巻！！」
「「パチパチパチー！」」


こうして鈴音は男爵の手を借りて
復活できたのだった！！
鈴音は男爵の方を振り返り
笑顔で礼を言った



「ありがとう、男爵！！助かった！！さてと‥！」
「礼などいらん‥何故ならばお前の負けでいい‥！」
「(どうやって‥彼に勝てばいいんだろう)」


礼を言うとすぐに考え込む鈴音は
そこから男爵の声が聞こえなくなった
男爵はメカを取り出すと彼女に向けて
グローブがハマったメカを取り出す！



「見よこの日の為に我輩の作った必殺マシーン！」
「(一体どうすれば‥)」
「ラッキーちゃんを一発で倒すメカ！！神様は明日のリングに始めのバクダンはチャンプで元気くんだ！！死ねー！！！ラッキーちゃん！！」



パンチ型のマシーンを鈴音に
男爵が打ち込む！！が、鈴音は



「(座って考えよ‥)」


ちょうど鈴音が座り込んだことで
マシーンは彼女の頭上を通り‥


メキッ！！


「うおっ！？」
「えっ」
「あ‥」


男爵のメカは、越谷太郎の横っ面に
入ったのだ！！