皆がやられてしまい絶望する、が
鈴音はまだもう1人いる
事に気がついた、それは‥


「！！あっ、天才マン‥」


それは、彼女の恋人である天才マンだった
勝てない‥と言って顔を青ざめていたが
彼は閉じていた目を開けて‥ようやく言葉を発した



「‥そうか、や‥やっと皆のおかげで‥分かった、勝ち方が！！」
「ほんと！？その勝ち方は‥‥っ、！？」



鈴音がその方法を聞いたその時、
鈴音の視界から天才マンが消えた。
横を見れば越谷太郎が天才マンにパンチを
決めていて‥


ズギャーーーッ！！！



「っぐぁ！！」


すくさま、天才マンの背を勢いよく踏みつけ‥
天才マンは血反吐を吐いてやられてしまう‥



「う、あ、いや、そんな、天才マン‥や、だ！！1人にしないでぇぇ‥！！」



涙をボロボロと流しながら腕を伸ばす
鈴音を視界に入れて‥



「(‥すま‥ない‥鈴音‥)」



心の中で、彼女に謝罪をして‥意識を飛ばした。
本当に彼女は1人になってしまった

愛しい恋人もやられた
弟子も、友人も
仲間もやられてしまった

戦えるのは自分だけになってしまった‥
ガクガクと震える足を押さえつけて‥
対峙する鈴音。



「ひっ‥う‥っは、っ！？う！？」


その時、彼女の体に異変が起こった
鈴音の服がみるみるうちに変わってゆき‥
あっという間に元の人間の姿に戻ってしまったのだ！！



「こ、んな時に！！らっきょ、らっ‥‥っく、っひゅ！？」


らっきょを取り出そうとしたが突然息が
苦しくなり‥鈴音は膝をつき倒れて
らっきょの瓶が地面に転がり落ちた。
そう、この宇宙には地球の者にとっては無重力
空気がないということで‥！！



「(や、だよ、みんなが、やられて‥私まで、死ぬなんて‥死んでも‥死に、きれな‥‥‥‥‥)」



等々息がしきれなくなり鈴音は
倒れ付して、さっちゃんの高笑いが響いた



『ぶわっはっはっは！！終わったようだな！わざわざ人質を取るまでも無かったわい！！』
「(えっ‥人質‥！？)」


人質の言葉に意識を再び浮上させた。
そしてその間‥スーパースターマンと
ケンちゃんはさっちゃんのいる部屋に到着していた
救世主マンに姿を隠してもらいながらも‥ケンちゃんに救世主マンが渡したのは、
小さなマイクだった


「(こ、これを牢屋に？‥よし！)」


救世主マンを信じて牢屋へマイクを持って
いく‥すると、牢屋でオセロをしていた
みっちゃんの声が鈴音の耳へ聞こえてきた



『きゃー！！そこはダメーー！！いやーんやられちゃう！！』
「！？！？(みっちゃんの声‥！？まさか、人質って、みっちゃん！！)」

『キャー！！もうやめてー！！負けるのなんて嫌！！ラッキー様助けてーーーっ！！！！』


「〜‥、〜！！！」


鈴音は息ができずに苦しいのを
耐えながらも‥その愛らしい顔を
怒りに歪めて目を吊り上がらせて越谷太郎を睨み付けた。