そんな15世を睨みつけてジリジリと
にじり寄るのは…父親をさっちゃんに
殺されたことを恨んでいた勝利マンだ


「俺達の親父はてめーの息子に殺された。お前も俺達に殺されても文句ねーな」



「…殺したければ殺せ。どうせ私はもう長くない。しかし、その前に私の話しを聞いても損はあるまい。」
「「！」」
「何?やはり聞きたいか、そんなに聞きたくば話そう…そりゃ聞いといた方がいいよな、私の息子バックコスモス・サミット16世を倒すためにも…」



さっちゃんの名前がここで判明した
バックコスモス・サミット16世
だからさっちゃんなのか…と鈴音は納得した。



「なんてしつこい奴らだ！わかったわかった仕方がない話してやるよ、息子がああなったわけを!」
「しつこいのはおめーだ!!」
「いいから黙って話させるんだ…」



天才マンの言葉をスルーして15世は
救世主を再びちらりと見せつけながらも
語り出した。


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この裏宇宙は、救世手を持つサミット一族が代々王の座につき統制をしてきた
侵入者や全ての悪を救世手を使って消し、平和を保っていた…
15世も何千年もこの裏宇宙の王として
平和を守ってきた、そして2000年前
妻との間に生まれたのが16世だった

裏宇宙はさっちゃんの誕生に湧き上がった
しかし湧き上がったのはそれだけではなかった



「あ、あなたこの子…」
「ん！？」
「左手は救世主だけど右手は！！」
「す…素晴らしい事だ！この子は我がサミット一族がさらに進化した子なんだ！！」



救世主を持って生まれる子は1人しかいないにもかかわらず早速の長男が持っていた…
その上素晴らしい手を持っていたものだから
さらに沸き上がり皆、16世に期待した

15世自身は454男でやっと生まれてきた子ので、両親は経済的にも肉体的にも大変だったようだ
だから…大事に大事にさっちゃんは育てられた


「お世話係23番バナナちょーだい！後黄桜」
「ハイハイなんでもあげまちゅよ〜サミット16世様！」
「サミット16世様はやめろよさっちゃんでいいぜ！」
「はーいサミット…いやさっちゃん様〜！！」


しかし今考えるとそれが行けなかったのだ…
小学生に上がった時、さっちゃんは
ワガママになってしまった…
邪魔者は救世手で吸い込んで
右手を見せれば蜘蛛の子散らすようにして
逃げていった…