「く、くそっ…！！」
「！！」


ギリ、と唇を噛むと三太はソリに乗ると
努力マンの前にゆき…ムチを取り出して
努力マンの頬を叩いた！！



「ぐっ！！き…貴様！」

「いつまで我慢できるかな！お前はそうしている状態が精一杯で動けん！！このムチでズタズタに倒れるその時！全員がさっちゃん様のオモチャとなるのだ！
さぁ！！くたばるがいい！！！」



三太は何度も何度も努力マンをムチで叩きつける、
ムチで何度も叩かれ血が流れるが努力マンは
意地で立ち続ける！！



「ど…努力！」
「くそっ、この状態じゃ動けねぇ！！」

「ま、負けるかーーーー！！！！」
「こ、こいつとっくに気を失っててもいいはずなのに本当に我慢強いな！！仕方あるまい良い子のアイドル三太さんとしてはこんな手を使いたくなかったが！！」



ソリに乗り距離をとるとソリの先を
指さしてニヤつく…



「このソリは先がナイフになっていてな？1度目標を決めたらどこまでも追いかけそいつを突き刺す！！だがお前は動けんがな！！」



弟の危機を察した友情マンと
勝利マンが努力マンに向かい叫んだ。



「逃げろ努力！！」
「そうだ後は俺たちが何とかする！！」


「死ねーーーっ！！努力マン！！！」



自分に向かってくるソリに
諦めたかのように目を瞑る
努力マン…彼の心に絶望の色が見えた。



「(だめだ…やはり私には何も出来ないのか…ヒーロー失格…)」


どうした努力


「(、父さん…？)」


その時努力マンの耳に声が聞こえた
聞いたことは無い声だ、だが
だがその声が……父だと努力マンにわかった



ヒーロー協会の運命が…
全宇宙の運命がお前にかかって
いるんだぞ？

努力…



「(わ、私に…全宇宙の！！)」



カッ、と目を見開いて努力マンは
力を入れて…！！



「おんどりゃぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」
「「！？」」



14人全員をぶん投げて雪原へ
全員を遠くへ飛ばしたのだ！！



「努力！！」
「努力マンにこんなパワーが！！」
「努力マン…！」



しかしまだ努力マンがナイフに
狙われたままだと気づき
勝利マンが努力マンに叫んだ！！


「努力ソリだ！！ソリを避けろ！！」
「！？なにっ！？」



咄嗟に努力マンは両肘の石を取ると
後ろ向きに走りながらナイフの先を
とぎ始めた！！
そのまま努力マンと三太は共に袋の中へ突っ込む

おもちゃになってしまうのではと心配したが
努力マンはソリの先をもぎ取ると袋を切り裂いて
脱出すると、穴をソリの先で塞ぐ！

すると三太はおもちゃになり雪原を走っていた