ハリーは図星だったのか汗を
垂らして唇を噛む。



「何をたわけた事を！はったりだ‥！こうなったらワタクシの最大の攻撃！！針千本攻撃だ！！！！」

「えっ、針千本！？」
「？どしたの勝利マン」


ヒーロー席の勝利マンは針千本という
ワードを聞くと縮こまり震え始めた。
どうやら針千本がまだ怖かったらしい
天才マンは目を閉じたいつものキザな表情のまま言葉を続ける


「デコレーション・ハリーか‥ふっ、可哀想な奴だぜデコレーションは英語で飾りの意味‥」
「いくぜ天才マン！！針千本ーーー！！！！」

「ふっ‥無駄なことはやめろ！！







デコレーション・ハリー！お前は名の通り飾りでしかない！！」
「ドキッ！？」


天才マンが高らかに叫んだ言葉に
ハリーは確信を疲れてドキッ！！と
心臓を抑える仕草をした
そう、天才マンは全てわかったのだ



「私が手、足、顔に受けた針！その針を飛ばしたのはお前ではない！！会場の女の子たちだ！！」
「「ッ！！」」


その発言にハリーも女の子達も
目を見開きショックを受けた。
そう、その通りだったのだ


「な、なにーっ！？」
「ど、どういう‥！？」

「説明してやろう、おいパシリ1号スタンドの女の子の1人からペンライトをとってこい」
「ヘイ兄貴！！」
「兄貴はやめろ」


指示されたパシリが女の子から
ペンライトをかっぱらい、天才マンの元へ戻る。



「持ってきました兄貴！」
「おいパシリ！私にだってスリ能力という‥」
「その一見ハリーを応援するためにある何の変哲もないペンライト、しかしスイッチが何故か2つある！下のボタンを押してみろ」
「スイッチ入れたってただ明かりがつくだけじゃ‥」
「ねーっ？」


パシリが指示されてボタンを押したその時！！


ピッ！


「ぎゃ！！」
「あっ！」


ペンライトから針が出てそうひょっこりと
現れたスーパースターマンに針が刺さり、スーパースターマンが倒れた！！


「と、言うわけだペンライトから針が発射されていた！」
「そ‥そうだったんだね‥！」

「どうしても針はお前の手から飛んでくる物だと思いお前に注目してしまう、そこにトリックがあった！！しかしお前が飾りとわかった今すぐに針がどこから来るかは見えた‥お前は派手なアクションで次に針を打つ女の子に合図を送っているだけなのだ」