ずっこけたが体制を戻して
黄桜が汗を吹きつつ彼女のデータを
読み上げる‥


「全部ラッキーで勝ってますね‥」
「バカタレがもっと詳しく調べんかい！！分析を続けろ！！」

………………………………………………………………………………

一方その頃勝利マンvs救世主マンの
戦闘を観戦していた鈴音。
殴られはするものの余裕で力強い
パンチを救世主マンにかまし、
救世主マンが一方的にやられているのは
目に見えていた。


「す、すごい勝利マン圧倒的だよ‥勝つね勝利マン！！」
「ああ、勝負あったな」
「さすが兄さん‥私では全然歯が立たなかった救世主マンを‥！」

「さーっ救世主マン！！とどめいくぜ！！」



いつの間にか勝利マンの手には
メリケンサックがはめられており
彼の勝利が確信されたその時、
窮地に立たされた救世主マンが
動く！！


「〜！！こうなれば！！おまえ諸共消えるのみ！！」


そう左腕を引き、勝利マンに繰り出さんと
勢いをつける！！



「なにっ！！」
「まさか救世主で！？」
「兄さん！！！」


勝利マンが危ない！！
そう感じたヒーローたちが叫ぶ！！


「2人で地獄行きだ勝利マン！！」


ブラックホールに吸い込まれるかと
思われたその時、要塞から声が響いた


『やめろ救世主マン、お前の仕事はもう終わった戻ってこい』



勝利マンが手を離して後ずさり
彼に向かい意地悪に口角を上げる。



「ふっ、飼い主には逆らえねぇようだな！消えな！餌の時間だ戻ってこいってよ！！」



救世主マンは悔しそうな顔を見せたものの
キュー、と音を立てて消えさっちゃんの
元へ戻った。



「申し訳ありませんさっちゃん様」
「最初からお前等に期待しとらん！ラッキーちゃんなる女を分析出来ればよかったのだ！！」
「ついに結論が出ましたねさっちゃん様！！」
「ふふふ！！ぶわっはっはっは！！」

「っ！！」



肩を抱き合い高笑いを響かせる
黄桜とさっちゃん
そのモニターに現れていた文字と、
写っている鈴音の姿を見て
救世主マンは表情を変えて汗を垂らした‥




『ラッキーちゃんの弱点

綺麗田美代
不細工です代』