さっちゃんがボタンを1つ押したその時！！


「なにっ！？」
「え！？あの要塞！！」


突然巨大要塞が現れて驚くヒーローたち。
しかしその中から聞こえた声に戦闘態勢に入った


「あっちのヒーロー協会の諸君！吾輩さっちゃんはこの中だ！しかしここにたどり着けるかな？」
「(さっちゃん！！会いたかったぜ！！)」
「行くぞみんな！！」
「「おぉーーー！！」」


敵のボスが目の前にいる状況
マッハで要塞へ入らんと飛んでゆくヒーロー達と‥


「だから私は飛べないんだって！！」


走って追いかけるスーパースターマン



「よーし私も‥！」
「待つんやーこっちやこっちやー！」
「え、ちょっと何！？ヤダもう！引っ張らないでよー！！」



と、鈴音も追いかけようとしたが
こっち矢に引っ張られて地面へと降り立つ。
もうなんなんだとぷんすかしながら地面に目をやれば‥



「なにってば‥あれ、バナナ？」
「バナナはこっちやー！！」
「‥なんでバナナ？‥‥えっ、何あれ！？」



なぜバナナがこんな所に‥と
キョロキョロする鈴音。
辺りを見回していた鈴音は‥
要塞のおかしい点を見つけることとなる



「おい、おかしくないかいくら飛んでも要塞との距離が縮まっていないような気がする」
「何っ！？ま、まさか！？」
「し‥しかし確かに近づいていない」
「間違いない！！やつは空間を操っているんだ！！いくら近づこうとしても無理なんだ！！」


その言葉に勝利マンは、あの中に親父の
仇がいるのだから負けてたまるかと
意志を燃やす
そんなヒーロー達を笑い飛ばしながら
さっちゃんは言った


「ふふふ馬鹿なヤツら！！いくら近づこうとしても無駄だ！！何しろこの要塞は‥！！」
「‥なにあれ、なんで‥」



「走っているのだ！！」
「要塞が走ってんのよ‥」