「…………これが、全ての真相だ」
「……………………」



ヒーロー神から語られた全ての
真相に天才マンは言葉を失い絶句した
生きているのは分かった…

だが、それと引き換えに…記憶を失っていただなんて！！



「………父は、本当に全ての記憶を…？」
「…あぁ、君のことを話しても…分からない、記憶が無いと言うだけだった」
「……………そんな……………」



グラグラと目の前の光景が揺れた。
酷すぎる……平和との引き換えに記憶を
失うだなんて…
自分の事も…全部…



「………とう、さん…………」
「…………天才マン………君ならば…君ならば、彼の記憶を呼び起こせると思い……全てを話した」



ヒーロー神は真っ直ぐに天才マンを見つめた



「………………神才マンの記憶を…呼び起こせるか？」
「！！」
「……彼に、まだ立派に成長した君の姿を見せていない…神才マンは言っていた！！いつか立派なヒーローになった息子と共に仕事をしたいと！！」


ぐっと拳を握って…思いを叫んだ



「…天才マン……」
「………もちろんです……全ての戦いが終わったら、父の元へ行きます！！」



涙をぐっとこらえて、叫んだ。



「私は天才！！きっと昔の父を取り戻します！！…待っていてください！！父さん！！」


自分を想ってくれていた父を思い…
天才マンは決意を露にした。