そう、あれは800年前…天才マンが
生まれて何ヶ月かほどたった頃…
ヒーロー神の星の元で修行をしていた
神才マンとヒーロー神の元に、真っ青な
顔をした部下が駆け込んできた



「ヒーロー神様ーーーーーーっ！！後継者様ーーーーーっ！！！」
「！！なんだ、何事だ！？」
「だ、だ、大宇宙に！！大宇宙の開かずの扉が…！！開きそうなんです!!その事について大宇宙神様が招集を！！」
「「なんだって！？！？」」


大慌てで大宇宙を移すモニターを見てみれば…
大宇宙の開かずの扉が確かに開きかけているではないか！！


「こ、これは大変だ…！神才マン！！行けるか…！？」
「はい、いけます！」
「すまないな…息子が生まれたばかりだと言うのに…」
「いえ、お気にせず…」


そう会話をすると神才マンとヒーロー神は
共に全ての小宇宙神と大宇宙神が待つ
会議星へ瞬間移動をした…
瞬間移動をすれば、もうそこに全ての神が
揃っており、来た2人を目に移した



「来てくれたか…第3小宇宙神、第3小宇宙神候補…そこに座れ」
「「はい」」


椅子に座り、スクリーンに映し出された
開かずの扉の映像。
その映像に神達はざわつき出す。


「…先程言っていた通り！大宇宙の開かずの扉が開きそうなのだ…扉が開ききれば裏大宇宙の者が攻め寄せ…この宇宙の危機となる！！諸君、これをどういたそう…」

「そんなの、いきなり言われても！！」
「裏大宇宙の奴らが攻め寄せたら…もうダメだ！！」
「どこかの宇宙でいちばん強い奴をいかせよう！！」
「うちの宇宙からは出さんぞ！！優秀な人材を失ってたまるか！！」
「ウチからもだ！！真っ平御免だ！！巻き込まれるのは！！」

「き…貴様らぁ！！それでも…！！」


自分勝手なことばかりをいう別の小宇宙神に
第3小宇宙神が怒りを覚え叫ぼうとした瞬間…！！


「お静まり下さい皆々様方！！大宇宙神様の御前ですぞ！！」


「「！！」」


大声にそちらを見れば、神才マンの姿…
神才マンは眉を吊り上がらせて真剣な
顔をしていた。


「…とにかく、開かずの扉が開ききるまでまだ時間はある…それまでに、各々頭を冷やして安全策を練りましょう」


「……神才マンの言う通りだ、言い争っている暇があったら平和のために解決策を寝ろう」
「…大宇宙神様がそういうのならば」
「第3小宇宙神の後継者なんぞに納得させられるとは…」


ブツブツと言いながらも小宇宙神達は解散した
大宇宙神はヒーロー神と神才マンの元へ
歩み寄る…


「…いい後継者を持ったな」
「あ、ありがたき幸せ…！！」
「…ヒーロー神様…私は明日までに解決策を練りたいので元の宇宙に帰ったらもう帰ります…」
「！！…ああ分かった」



ヒーロー神はしらなかった
これがヒーローとしての彼との
別れになるだなんて…