男のロ・マンvs世直しマンの
戦いはまぁ当然のように
世直しマンが勝利を制した。
これで世直しマンのベスト8入りは
確実に決定した！


『そして男のロ・マンの16位も決定しましたねーはい』
『ズバリビリでズバーッ！！』
「なんでじゃー！！！」


男のロ・マンは急いで天才マンの元へ
駆け寄ると彼に聞いた。


「て、天才マン！！俺は本当に実力16位なのか〜！？」
「ふっ、この天才に間違いはない！しかもお前はダントツの16位…15位とお前とでは月とすっぽん…」
「わーーーっやめろーー！！もうやめてくれぇ！！男のロマンがーっ！！」


天才マンに残酷な事実を突きつけられて
男のロ・マンは涙を流して去っていった…
そんな天才マンに鈴音が眉を下げて彼の腕をくい、と引っ張った


「天才マンってば、あんなに言わなくたって…」
「ふっ…天才というのは時に罪なもの…」


そして鈴音はトーナメント表に
目をやって、不安な思いに心を寄せた。
なぜなら次の相手は世直しマンになるからだ


「で、でもこれで私の次の相手は世直しマンかぁ…結局私は強いひとにあたる運命なのかなぁ…？」
「やっぱ師匠が強いからじゃないんですかーっ！？」
「んゆぅ…」


唸りながらどう勝つかを考えていると
世直しマンが会長に近寄ってゆく。


「超ちゃん…」
「えっ、何よっちゃん？」
「重大な話がある、ヒーロー協会会長として聞いてくれ…それともうひとつ、”彼”のことも…」
「彼？」


真剣な面持ちで会長の耳に
何やら耳打ちをする…
会長は聞くにつれ表情が一変し、
驚きのあまり叫んだ！！


「な、何ーーーっ！？！？」
「ヒーロー神様が言ったのだ、間違いない」
「「！？」」


会長が突然冷や汗をダラダラと
垂らしてパニックになりだしたのを
見て、何事かと目を向ける。
会長は混乱してワタワタとあっちこっちを
行ったり来たりしている


「た、大変だ！！エライコッチャエライコッチャ！！」
「超ちゃん！！落ち着け！！」


会長はピタリ！と落ち着いたかと思えば
振り返り…トーナメントを急がせたでは無いか


「ヒーロー諸君！！遊んでいる暇は無い早くトーナメントを進めるのだ！！」
「ええっ？」


ごくりと唾を飲み込んで…
心の中で呟いた


「(一刻も早くヒーロー協会の体制を立て直さねばいかん！！そう、新たなる…宇宙の危機のために！！)」
「(…そして…



彼の為に！！)」