「では続いて第2試合をはじめる！男のロ・マンvs？マン！！」


そう高らかにシンパンマンが声をかけたの
だが‥未だにその？マンは来ていないようで‥
観客が次々に声を上げる


「おいおいまだ？マン来てないんじゃねえの？」
「やっぱ1人足りないんじゃね！？」

「ふっ‥」


その時、男のロ・マンが白いギターを
鳴らして片手に酒の入ったグラスを持ちながら
試合台に足を踏み入れた。


「はっはっは！どうやらこの男のロ・マンが怖くてしっぽを巻いたらしいな！かっこよく勝ち上がり1位になるのが男のロマンだがこのままでは不戦勝だな」
「男のロ・マンの言うようにあと後1分以内に来なければ男のロ・マンの不戦勝とする！！」

「男のロ・マン私ならもうお前の後ろに居るぜ」

「！？」


男のロ・マンが振り返ったその場所には‥！


「スーパースター‥いいやクェッチョンマンお出ましー！！」
「‥」


しつこい
それがヒーロー達と観客の思った事だったスーパースターマンは何度も？マンと名乗って
出ようとしたのだ、仕方ない


「天才マンくーん‥またカッ！！してくれる？」
「ふっ、どうやらその必要は無さそうだ」


会長が青筋を浮かべながらもそう
天才マンにお願いをしたが
天才マンはそう笑ぅだけであった

その時！！



ドガーーーッ！！！


「ひでふっ！！！」



スーパースターマンは横から飛んできた
拳に横顔を強打されて宇宙の果てまで
飛んで行った。
その強打した人物を見て‥


「え、ええええぇ！？！？」
「なにぃィィ！？！？」


ヒーローたちは‥その人物を見て
驚いたとともに恐怖を抱いた
その人物は‥！！



「「よ‥世直しマン！！！」」



忘れもしない鎧の姿
新しく刻まれたSZGの字‥
いきなり現れた世直しマンに
友情マンと努力マンが彼に飛びかかろうと
ヒーロー席に足をかけて飛び出そうとする、
が！！



「世直しマンなぜお前がここに！！」
「死んだはずでは！！」


世直しマンは何も答えず‥


「よ」

「！！」


4の字を片手で表した
間違いない、あれはよ、な、おし波！！


「な」

「ここでよ、な、おし波を！！やはりまたヒーロー協会を潰しに来たんだ！！」
「危ないみんな逃げろー！！！」


「おしーーーーっ！！！」


しかし世直しマンはよ、な、おし波を
モニターの方に打った。
モニターの中の字がよ、な、おし波に
より変わり‥？マンから世直しマンに変わった


「あれ、？マンのところが？マンに変わってる‥」
「み、見事だ！！しかしなぜ私に修正させてくれない！！私の立場が！！」

「し‥しかしここに世直しマンの名前が入ったということは！！」



「そうだ！！私もトーナメントに参加しに来た！！」



その世直しマンの言葉に
観客もヒーローたちも驚き
声を上げた。


「し、師匠！！どうしましょう世直しマンが！！」
「‥はっ！！」


あまりの衝撃に唖然としていた 鈴音
だったがはっと我に返った。
呆然‥と世直しマンを見ていたかと思えば‥


バッ！！


「あっ！？師匠！！」



ヒーロー席を飛び越えて世直しマンの
方へと駆け寄っていく鈴音。



「あっ、ラッキーちゃんが！！」
「もしかして世直しマンを倒してくれるのか！？」


そう希望を持って鈴音を見る
観客‥しかしその予想のはるか上を
行く場面が広がることとなる
鈴音は‥


ガバッ！！


「おっと‥」

「「えぇっ！？」」


なんと、鈴音は世直しマンに
抱きついたでは無いか！！
目の前の光景に観客やヒーローたちは驚いた。
世直しマンは勢いよく抱きつかれたが
よろけることもせずに彼女を抱きとめた。


「世直しマン‥、世直しマン！！生きてたんだね！！よかったよぉ‥！！」
「ラッキーマン‥」
「うぅ‥ぐすっ、」


涙を流しながらも世直しマンの胸に
頭をぐりぐりと押し付けて彼との
再会を喜んだ。
世直しマンはまるで小さな子を
宥めるかのように鈴音の頭を撫でた。


「ラッキーちゃん泣いてる‥」
「‥嬉しいんだろう、彼が生きていて‥」
「でもッ、どうして生きてるの‥？どうやって太陽から‥」


涙でぐちゃぐちゃの顔を上げて
そう問う鈴音‥
涙を脱ぐってやると世直しマンは答えた


「確かに私は太陽に突っ込み燃えた‥この鎧は醜い火傷を隠すためのもの‥私もあのまま死ぬと思った、しかし‥



ヒーロー神だ、ヒーロー神様が私を救ってくださった」

「「ヒーロー神が！？」」


世直しマンはそこから
あの時何があったかを話し始めた