第9回戦、一匹狼マンを思う
真の友情の思いを持ち彼に打ち勝った友情マン
ここに固く結ばれた友情が生まれ
会場は感動に包まれた。


「久々に見せてもらったぜ友情」
「やっぱり兄さんはすごいや!」
「感動だよ感動ーっ！！」
「あっ！兄さん、努力、皆」
「一匹狼マン。お前も俺の見たところでは1回戦で友情マンと当たって無きゃいいところまで…」


勝利マンが手当てされた後の
一匹狼マンに近づき歩み寄っていく‥
が、一匹狼マンは素早く勝利マンと
距離を取り離れた。



「…俺に近寄るなガル」
「おい、何言ってんだよ」
「俺の友達は友情マンだけだ、近寄るなガル」
「だから、その友情マンは俺の弟だぜ?なにも逃げる事は…」



また素早く勝利マンを避けるように
素早く離れてゆく一匹狼マンに
勝利マンは額に青筋をうかべる


「お前俺を怒らせてぇのか？」


低い声で威嚇するようにして一匹狼マンを
睨みつけ、
一匹狼マンも勝利マンを睨みつけて向かい合う。



「俺が心を許すのは友情マンだけだ。俺に近寄る奴は容赦しないガル」
「おもしれぇ‥そう言われると負けず嫌いの俺はますますお前をふん捕まえたくなるんだよーっ!!」



そう飛びかかった勝利マンに
一瞬目を瞑る‥が、次の瞬間、一同は
息を飲み目の前の光景を疑った‥


なんと、勝利マンが一匹狼マンにより
こかされて尻もちを着いていたのだ！！！


「「ああーーーーーっ！！！」」

「な、なんだよ一匹狼マンがやったのか！？」
「だとしたらすごく強いんじゃ‥」



勝利マンはゆっくりと立ち上がると
目を吊り上がらせて‥一匹狼マンに
ジリジリと近寄る
勝利マンが怒っているのは明らかであった



「ふふ…ロンリーウルフちゃんよ、やってくれるじゃねーか!」
「しょ、勝利マン！！ダメだよ！！勝手に戦ったらダメだよ！！」
「聞こえねぇーな！！ここまでされて引き下がれる俺じゃねぇ!!今度こそひっ捕まえて2、3発殴ってやるぜ!!!」


そう叫ぶと痛みに膝を着いた一匹狼マンに
素早く飛びかかる‥が、
その間に入りパンチを止めた者がいた、
それは‥


「「！！」」
「本気を出せば兄さんが勝つに決まってる!それに彼は今傷ついている。そんな彼に勝っても意味がないだろ?」
「どうしてもやるというのなら私が相手をする！！」


友情マンのその発言に戦慄が走り
目の前の兄弟を見守る‥だが、
勝利マンは鼻で笑うとくるりと方向を
変えて戻って言った


「ふん、今日のお前はとっても友情マンしてるぜ」


諦めてくれた兄に友情マンも
ほっと息を吐いて安心した。
どうやら勝利マンとは戦いたくなかったらしい