それを苦悶の表情でみていたのは‥
鈴音を倒すためにこのトーナメントに
ヒーローだと嘘をつき忍び込んでエントリー
していた最強男爵だった
(よくここまで来れたものだ)


「ま、負けるなラッキーちゃん‥！お前を倒すのは吾輩だ！！でなければ吾輩が作った久々の自信作！ラッキーちゃんを絶対倒すくんが無駄になるではないか！」
「そのまんまの名前だな‥」


そう叫んで取りだしたのは
バトラーくんに体型が似た凶器
盛りだくさんのメカ。


「じゃあ努力マンにやられる前に、これを使えばいいんだラジャ」
「うむ確かにその手はある‥」
「じゃスイッチオン！だラジャ」
「わっバカ！！こいつはスイッチを入れると！！」


バトラーくんがスイッチを入れた、その時
メカの目が開き‥！！


「ラッキーちゃんを倒すこと一直線に動いてしまうのだーーーー！！！！」


塀を壊して、鈴音の元へ
一直線へ向かっていくそのメカ。
いきなりの乱入者に会場は騒然としだす


『な、なんだ！？なんか変なのが乱入してきたぞーー！？！？』
「なになにっ！？わ、私のところに来るー！？」


メカに書いてある「ラッキーちゃんを絶対倒すくん」という文字を目にした
努力マンは目を吊り上がらせた。


「ラッキーちゃんを絶対倒すくんだと！？師匠と私の戦いの邪魔はさせん！！」


試合台からおり、ロボットの前に
降り立った努力マン。
ロボットの前に降り立った努力マンは
ロボット蹴る、かと思いきや地面を
勢いよく蹴った


「努力マン？地面蹴ってどうするの‥」
「これが私の新必殺技です」
「えっ！？」



ドッ！！！


「！？」


その時、大きな地響きが地面から聞こえてきて‥
辺りを見回すまもなく、努力マンが蹴った地面の
辺りのみが丸く吹っ飛んで空に飛び上がった！！



「と、飛び上がった！？」



それに続くように努力マンも飛び上がり
ロボットを追い越すと例のバレエのポーズを取り
勢いよく落下し‥





「真空鉄下駄かかと落としーーーー！！！！！」




ロボットの脳天に振り落とされた鉄下駄
キックで、ロボットは真ん中からえぐれて
地面にたたきつけられた。
その様子はまさに‥先程見たロボットと、同じだった！！

そう、先程のヒントは全てこれのためであった

(バレエの衣装はいらないと思うのだが)