しかし次のトーナメントまでには自分を磨き認定証を手に入れると意気込むトップマンに勝利マンは柔らかな表情を浮かべて
彼ならば次のトーナメントで認定証を手にいられると返した。
何故ならばキャベツ・チカ・カツカム！！の時…トップマンは腕で少しでも防御していたからだ…まともに食らっていれば
3日ほど眠っていたと…


「まだまだ甘いがお前は正式なヒーローになれる器だ。自分を磨け!それに、それまでの間お前の星ぐらいこの俺が守ってやるさ!!」
「勝利マン…」
「本当にありがとう！！勝利マン！！」


拍手の中去ったトップマンを見て、
鈴音と努力マンは答えが見つかったようだった



「…ねぇ勝利マン」
「なんだ、ラッキーちゃん」
「私、答えが見つかったよありがとう！！私！！努力マンと一生懸命戦う！！決めたよ！！」
「！！師匠…！！」



まさかの鈴音の言葉に驚きと共に
嬉しさが混ざった表情で鈴音を見る。


「私の武器はラッキー…だけど私なりに全力で行くよ、努力マン…いい？」
「師匠…！！はい！！もちろんです！！どんな相手であろうと全力で戦う！！それが師匠であろうと！！いやそれが貴方であるからこそ全力で行きます！！」


スッキリどした表情の努力マンのその
答えに、どこか覚悟を決めたような顔で
鈴音も、頷いた
そんな鈴音に慌てたのはぼっちゃんマンだった


「えぇー！？努力兄さん何言ってるんでちゅかー！？先生の為に負けること…あ！！」
「えっ？」


思わず口を滑らせたぼっちゃんマンが
口を塞いだ様子を、鈴音は
見逃していなかった。


「…どういうこと？ぼっちゃんマン」
「あっ、えぇと…！先生これはでちゅね…」
「！？え、師匠は何も知らないのですか…！？」
「…何、言われたの？」


ぼっちゃんマンがダラダラ汗を流す中
努力マンが先程の会話を説明する
それを聞いた鈴音は眉を吊り上がらせて怒りの表情でぼっちゃんマンを見る


「…どういう事？何言ってんの”わざと負けろ”だなんて」
「せ、先生僕は先生の事を思って…」

「酷いよ！！私、そんな事願ってない！！ましてやそんな努力マンを傷つけるようなこと言ったの！？私、そんな方法で勝っても！！嬉しくない！！」

「先生…」
「師匠…！！」


ぼっちゃんマンを叱る鈴音の姿勢に
努力マンはほっ、とした安心の思いが溢れた


良かった、自分の師匠はそんな事…
思っていなかった、と


「次そんなこと言ったら…分かってるよね？破門にするんだから！！」
「ご、ごめんなちゃ〜い！！」
「もう！…もうしないでね！！…努力、頑張ろうね」
「！！はい！！もちろんです！！よろしくお願いしまーす！！」


そうして、わだかまりが無くなった
師弟は…自分たちの試合が始まるまで試合を観戦していた

次回…努力マン対鈴音！！